映画「X-MEN2」のDVDを七月上旬に見ました。
「X-MEN」と一緒に借りてきたものです。
この作品は実質的に「X-MEN」の後編です。
ウルヴァリンの記憶喪失の謎が明かされて、それをサブプロットとしてミュータントの存亡や人類の存亡に関わる話に発展していきます。
この「X-MEN2」を見て思ったのは、「個人間の愛憎や戦いを、いかに世界全体の危機に発展させるか」という物語の作り方についてです。
特殊な設定を一つ用意するだけで、既存の世界の枠組みを無視して巨大な危機を演出できる。
つまり、警察や軍隊や政府や国連などを全部無視して、人里離れた場所に、「ここに凄いものがあります」という設定を用意するだけで、数人しか絡まない話を世界規模の話にしてしまうという力技。
基本的に物語というものは、大なり小なりそういう面があるよなと思いました。
以下、粗筋です。(ネタばれあり。中盤ぐらいまで書いています)
ミュータントを憎んでいる軍事科学者がいた。彼は世界中のミュータントを一気に殲滅するための作戦を立てていた。
軍の中枢に噛んでいた彼は、先だってのミュータントの戦いで牢獄に入れられていたマグニートに接近する。
そして、彼の精神を無理矢理こじ開け、ミュータント掃討のために必要な情報を入手する。
ストライカーと呼ばれるその男は、エグゼビアの学校を急襲し、その場所に設置されていた装置を奪い取る。
さらに彼は、別の地でエグゼビアの身柄も確保した。
その“装置”と、“エグゼビア”と、“ストライカーの開発した設備”を使えば、全世界のミュータントを一夜にして皆殺しにできる。
ミュータント滅亡の時間は刻々と近づく。
しかし、ミュータントたちも反撃の準備を進めていた。
襲撃時にたまたま学校を離れていたX-MENたち。襲撃の際に子供たちを逃がすために奮戦したウルヴァリン。牢獄から脱走したマグニートとその部下。
彼らはミュータントを救うために一時休戦して手を組むことにする。
団結するミュータントたち。しかし、心配の種もあった。ウルヴァリンの失われた記憶に、敵であるストライカーが関係しているらしい。そして、マグニートはどうやらその経緯を知っているようだ。
微かな疑心を抱きながら、X-MENたちはストライカーの秘密基地に潜入を開始する……。
面白かったです。
やはり、マグニートが一番格好いい。X-MENのガキどもとは貫禄が違います。特に脱出シーンは(無茶だけど)非常によかったです。
でも、相変わらず変なヘルメットは健在でした。まあ、役に立つ道具なのですが。
あと、ウルヴァリンの謎の解決編に関しては、もっとはっきりと描いて欲しいなと思いました。
おまけ。
□X-MEN
http://ja.wikipedia.org/wiki/X-MEN