映画「ブラザーズ・グリム」のDVDを八月中旬に見ました。
「未来世紀ブラジル」のテリー・ギリアム監督の作品です。
タイトルは「グリム兄弟」となっていますが、グリム童話とはほとんど関係のない話です。
奇術的な手段で農民を怖がらせ、悪魔払いをすると言っては詐欺をはたらくグリム兄弟が主人公です。
ところどころ“グリム童話っぽいモチーフ”が出てきますが、それは本筋にはあまり関係ありません。
中世ファンタジーっぽいお伽話が作りたかったんだろうな、という感じの映画でした。
すごい面白いものではありませんでしたが、普通に見られるレベルの作品でした。
以下、粗筋です。
グリム兄弟は巷で有名なエクソシストだ。だがその正体は偽物の幽霊と、悪魔払いの方法を使って、金品を巻き上げる詐欺師だった。
彼らがドイツの村でいつもの仕事をし終わったあと、急にフランス兵に捕らえられた。
兄弟は、この近くまで侵攻して来たフランスの将軍に引き渡される。
詐欺師の兄弟は死刑になると宣告される。しかし、将軍はこうも言う。
「お前たちと同じ手口で人々を不安に陥れている輩がいる。そいつらを退治すれば、これまでの罪は不問にしてやろう」
お目付け役の拷問執行人を伴い、グリム兄弟は片田舎の村に行く。
そこで彼らが見たものは、種も仕掛けもない本物の魔術の世界だった。
「豊臣秀吉は、実は忍者だった!」という秘話系時代劇物のように「グリム兄弟は、実はカラクリ好きの詐欺師だった!」という感じの物語です。
つまり、名前だけ借りて来ただけのお話で、中身はなんでもありです。
グリム兄弟は、戦いをし、謎解きをし、宙を舞います。
マンガなどではよく見るタイプのお話だよなと思いました。