映画「フォレスト・ガンプ 一期一会」のDVDを八月下旬に見ました。
「あー、これは面白い。ヒットしたのも頷ける」と思いました。素直に楽しめました。非常にできのよい映画でした。
どうでもよいのですが、映画を見ていて思い出したのは「ほらふき男爵の冒険」。
全然違うのですが、話のもっていき方というか、方向性に、そういったものを感じました。
以下、粗筋です。
フォレスト・ガンプは、頭は少し弱いけど、足が滅法速い男の子。
彼は、近所の少女と仲がよく、彼女のことを愛していた。
フォレストは長じて軍隊に入る。物事をあまり深く考えず、黙々と言われたことをこなす彼は兵士に向いていた。
そして、ベトナムに行き、戦場で仲間を救ったことで彼は注目を浴びる。また、そのとき怪我をして、回復のあいだにはまったピンポンの腕が超一流になる。
フォレストはピンポンで中国遠征にも行き、時の人となる。彼は時代の流れに巻き込まれながら、どんどん成功を続ける。
だがフォレストにとって、そんなことはどうでもよいことだった。彼にとって大切なのは、幼馴染の女性への愛だった。
世間からの賞賛の声は、彼にとっては何の価値もない。振り向いてくれない彼女のために、フォレストは無償の愛を注ぎ続ける。
そして、いつしか彼女の心はフォレストへと向かうようになる……。
ともかく、各エピソードの軽快さがよかったです。
次々にいろんなことに巻き込まれて、特に何も考えずに行動をした結果、フォレストはいつの間にか周囲の絶賛を浴びる結果になる。
でも、フォレスト自身は、それが別に嬉しいことでもなかったりする。
そして、あれよあれよと成功を重ねていく。
この、周囲の盛り上がりと、本人の「何でだろう?」という反応のギャップが面白かったです。
思わず、ニヤニヤしながら画面を見続けます。
全編通して見なくとも、場面場面が非常に楽しい。そういう作品でした。
ちょっと長い映画でしたが、おかわりが欲しくなるぐらいテンポがよかったです。おかげで、一気に最後まで見ることができました。
とてもよい映画でした。