本日は、“ひとり美術の日”というわけで、美術館に行って絵を見て、博物館に行って仏像を見て、本屋に行って、マンガと美術関係の本を買ってきました。
出費は3万円ぐらい。けっこう懐が痛いです。まあ、本、映画、美術観賞、マンガ、酒ぐらいにしかお金を使わない人間なので、いいっちゃいいのですが。
酒以外は、自分の血肉になりますし。
● [美術]ダリ回顧展
本日の一発目は、上野の森美術館で行なっていた「ダリ回顧展」です。
□上野の森美術館/ダリ回顧展
午前10時〜午後6時(入館は閉館30分前まで)会期中無休
http://www.ueno-mori.org/special/dali/index.html□ダリ回顧展の公式ページ
http://www.dali2006.jp/ 思ったほどの衝撃は受けなかったです。まあ、こんなものかなあと。
これまでの人生で、その作品をいろんな媒体を通して見ているので、その内容自体に驚くということはなかったですので。
あと、美術館では、ダリが脚本を書いた映画「アンダルシアの犬」(1929年、15分)も流れていました。
見た感想としては、「人の切断された手首を、杖で転がしている少年(青年?)が妙に印象に残った」です。
変な映画でした。
あと、図録は非常によい出来映えでした。
● [美術]東京国立博物館/仏像 一木(いちぼく)にこめられた祈り
本日の二発目は、一木彫の仏像たちです。
□東京国立博物館/仏像 一木(いちぼく)にこめられた祈り
9:30〜17:00 (毎週金曜日および2006年10月31日(火)〜
11月5日(日)は20:00まで開館。入館は閉館の30分前まで)
奈良・平安仏から江戸時代の円空(えんくう)・木喰(もくじき)
まで、一木彫(いちぼくちょう)の名品が上野に集結します。
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=3460 序盤〜中盤は、重文、国宝級の作品がずらり。そして終盤は、円空や木喰の仏像がずらりといった構成でした。
見ていて「これは明らかに凄いな」と思ったものは、ことごとく国宝になっていました。
やはり、重文と国宝の間には大きな隔たりがあるのでしょうね。国宝は、なんか、存在感があるというか、体積以上の何かがあるような、もしくは空気を歪ませているような、そんな気にさせられる作品ばかりでした。
まあ、ジャンルによって、同じ国宝でも、その内容は違うのでしょうが、今回の展示に並んでいたのは納得できるなあと思いました。
円空と木喰の作品は、妙なユーモアがありました。でも、方向性は全然違いますね。
円空は、粗い作りのなかにも、優しげな慈愛の感情を感じる表情が光っていました。
対して木喰は、全体的に丸みを帯びた柔らかさを持っていて、そのなかに、庶民の笑いを連想させるユーモア溢れる笑顔が浮かびあがっている。そんな感じの作風でした。
木喰の作風は真似ることはできそうですが、円空の作風は真似ることが難しそうだなと思いました。技術ではないところで個性が滲み出ているので。
あと、円空の作風は、木を見て、何を彫るか決めているようなところがあり、「これは、その場に立った人の人間性の反映の要素が強いよな」と感じました。
個人的には、「ダリ回顧展」よりよかったです。
あと、全然関係ないですが、見に来ていた人は、おじいさんと、若い女性が多かったです。
おじいさんは分かるのですが、なぜ若い女性? 謎です。若い女性は仏像マニアが多いのでしょうか?
● [マンガ]「○本の住人」「超こち亀」
次は、渋谷のBook1stに移動。
Kashimirさんの「○本の住人」が出ていたので購入。ファンなので。帰りの電車で読みましたが、面白かったです。
□Kashimirさん
http://www.picnic.to/~kashmir/ 表紙裏や、帯裏も必見ですね。「なぜに、肉の日?」とか、ネタが詰まっています。
あとは、先月買えなかった「超こち亀」が売っていたので購入しました。こちらも読みたかったので。今から読むのが楽しみです。
■ ○本の住人(1)(Kashimir)■ 超こち亀
● [本]美術関係
今月のテーマは、「アート」ということで、美術関係の棚をざっくりと見て、興味のある本を積み重ねてレジに行きました。
全部読むのが大変です。先月は結局3冊しか読めなかったのに。その前の月は16冊読んだので、今月頑張ろうと思います。
■ 迷宮美術館 アートエンターテイメント(NHK『迷宮美術館』制作チーム)■ 迷宮美術館 第2集(NHK『迷宮美術館』制作チーム)■ やさしい油絵—基礎 色・構図・対象の選び方(パトリシア セリグマン)■ 油彩の実践バイブル(マリリン スコット)■ 脳は絵をどのように理解するか—絵画の認知科学(ロバート・L. ソルソ)■ 日本美術の授業—東京国立博物館の名品による鑑賞授業の手引き(東京国立博物館)■ アートへの招待状—展覧会の舞台裏からみた鑑賞のための手引き(白鳥 正夫)■ 進化するアートマネージメント(林 容子)■ アートが知りたい—本音のミュゼオロジー(岡部 あおみ)