映画「オリバー・ツイスト」のDVDを十月下旬に見ました。
「絶対違う」と分かっていながら、私の頭のなかでは、バキのオリバさんが、“ぐるん、ぐるん”とツイストしている絵面しか思い浮かばなかったです。
というわけで、見た感想は「小公子系」です。小公子+ミステリと言った方がよいでしょうね。小公子じゃなくて、小公女の方かもしれませんが。どっちかは謎。
監督はデイヴィッド・リーン、1948年の白黒作品です。
デイヴィッド・リーンの映画を見るたびに、個人的には「アレック・ギネスを探せ」状態になっているのですが、この映画にも出てきました。
最初のうちは出てこなかったので、「出ないのか?」と思ったのですが、きちんと美味しい役で中盤以降大活躍でした。
しかし、この人はいろんな顔にさせられていますね。この映画では、鷲鼻のおっさんです。毎回大変そうです。
以下、粗筋です。(中盤の最初ぐらいまで書いています)
19世紀初頭のイギリス。授産場にたどりついた女性が一人の子供を産んでなくなった。身よりのなかった子供は、孤児院に入れられてオリバー・ツイストと名付けられる。
赤ん坊は少年になる。そして、葬儀屋の丁稚になる。しかし、そこでのトラブルで彼は店をこっそりと離れることになる。
彼は七日間歩いてロンドンにたどり付く。そして、そこで、子供たちの窃盗団を組織する頭目フェイギンの許で暮らすことになる。
そしてオリバーは、仲間のスリの失敗で捕まってしまう。その縁で厄介になった老富豪の許で、彼はなぜか親近感を覚えるのだった。
また、その頃、オリバーの出生の秘密を追う、謎の男が孤児院、葬儀屋を訪ねていた……。
割とミステリー要素が強いので、粗筋はこれぐらいにしておきます。
逆転、逆転が、後半何度かあるので。
途中、「これで、時間内に終わるのか?」という展開もあったりして侮れないです。見せ方の引っ掛けとかもあるので。
古い映画ですが、なかなか楽しめました。
しかし、映画の最初のシーンは、どう見てもホラー映画にしか見えません。あれはどうかなと思いました。面白かったですが。
映画内で、面白い台詞があったので、メモしておきます。
「法は女房というものを分かっちゃいない。法も女房を持つべきだ」
女房の犯した罪は、旦那も償わないといけないという法律に対して、旦那が言った台詞。
昔のイギリスには(今は知らないですが)、そういう法があったんですね。