映画「Shall We Dance?」のDVDを十一月上旬に見ました。
リチャード・ギア主演のハリウッド版です。元の日本版よりも時間が短くなっており、以下の部分が刈り込まれていました。
・若いダンスの先生の背景部分を削除。
これはこれでありでした。またそれ以外にも、全体的に主役に焦点を絞った再構成が行なわれていました。
元の日本版は、少し長い映画だったのですが、この編集によって、通常の尺の映画になっています。
おかげで、少しあっさりした印象になっていますが、元の作品のコンセプト自体は壊れておらず、きちんとよいリメイク作品に仕上がっていました。面白かったです。
以下、粗筋です。基本的には元の日本版と同じです。
遺言を作るのが仕事の主人公は、妻と娘と息子を持つサラリーマン弁護士だ。
彼は幸せな生活を送っていたが、なんとなく生活に物足りなさを感じていた。
ある日、彼は通勤帰りの電車から、ビルの窓にいる憂いをたたえた美女を見つける。そして、その姿に誘われるようにして、その場所「社交ダンス教室」に飛び込んでしまう。
最初は女性教師目当てで通い始めたダンス教室だったが、その相手からそのことを指摘され、反発のために真剣にダンスに打ち込む。そして彼はダンスの楽しさに開眼する。
彼のダンス熱は周囲の人々をも動かしていく。
そして彼はダンスの大会に出ることになる。しかし、主人公がこっそりとダンスをしていることを知った妻と子供が大会を見にきて、ハプニングが起こるのだった……。
ハリウッド版で印象に残ったのは、リチャード・ギアが正装をしてバラを持ち、奥さんの職場に行ってダンスに誘うシーンです。
ものすごく恥ずかしいシーンなのですが、恥ずかしさを通り越してロマンティックになっています。
恥ずかしさも、限度を越えると感動的になるんだなと思いました。
でもまあ、女性としては、これだけ愛されていることを素直に訴えられれば嬉しいだろうなと思いました。