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2007年02月14日 12:50:54
ミスティック・リバー
 映画「ミスティック・リバー」のDVDを十二月下旬に見ました。

 クリント・イーストウッドが監督で、物語の中心人物となる三人は、ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコン。2003年の作品です。

 重かった。最後まで見終わって「ふーっ」と思わず言いました。

 殺人事件を扱ったミステリー物なのですが、物語の変化が非常に上手かったです。

「誰が犯人なんだろう?」→「こいつが犯人なのか?」→「どっちが犯人なのか?」→「救いようのない結末を避けられるのか?」

 と、核心に迫るにつれ、重く暗く物語の密度が増していきます。

 よい映画でした。



 以下、粗筋です。(ネタバレあり。終盤直前まで書いています。ミステリーなので、ネタバレが嫌な人は読まない方がよいです)

 子供時代、仲良しの三人がいた。だが、彼らの一人が、残り二人の前で連れ去られ、その後四日間監禁されて虐待を受けるという事件が起こる。

 彼らはその後別れ、二十五年後に再会する。

 一人は元犯罪者の商店主として、もう一人は刑事として、そして虐待を受けた男は平凡な家庭の夫として。

 再会の切っ掛けは殺人事件だった。商店主の娘が無残な殺され方をしたのだ。

 刑事は担当となって事件を追い、商店主は犯罪者としての顔を露わにして、仲間たちに犯人を探させる。

 そして捜査の過程で、殺された娘が、商店主が毛嫌いしている家庭の息子と付き合っており、事件の翌日に密かにラスベガスに行き、結婚式を挙げる予定だったことが明らかになる。

 また、かつて虐待を受けていた男が、事件のあった日に、血まみれで帰宅していたことも分かる。

 追跡の手は、そのかつての友人へと向かっていく。

 しかし、警察の捜査で新しい事実が判明する。銃の弾痕は、娘の恋人の父親がかつて使っていた銃だった。

 警察の目は、再び娘の恋人に向かう。そして真の犯人が明らかになったとき、事件は救いようのない結末へと向かい始める。



 緊張感の持続。犯人のミスリード。そして、最後の結末。

 犯人への手掛かりの判明の仕方も、シンプルでなかなかよかったです。

「ぬお〜〜っ」と唸りながら終盤は見ました。

 面白い映画でした。
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