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2007年03月28日 11:38:29
明日に向かって撃て!
 映画「明日に向かって撃て!」のDVDを二月上旬に見ました。

 原題は「BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID」。BUTCH CASSIDY役がポール・ニューマンで、THE SUNDANCE KID役がロバート・レッドフォードです。

「スティング」が面白かったので、同じコンビだということで借りてきました。

 ちなみに「スティング」は1973年の映画。今回見た「明日に向かって撃て!」は1969年の映画です。

 DVDには各キャストやスタッフのインタビューが付いていて、ロバート・レッドフォードいわく「この映画が、私の本格的な映画デビュー作」ということでした。

 ついでに言うと、ポール・ニューマンの映画で以前見た「ハスラー」は1961年の映画です。「ハスラー」は白黒で、「明日に向かって撃て」はカラーなので、この辺りが白黒とカラーの境界なのかもしれません。



 スタッフは結構聞いたことがある人が多かったのでメモしておきます。各スタッフで、名前を知っている映画も、ついでに並べておきます。

監督:ジョージ・ロイ・ヒル(「明日に向って撃て!」「スティング」「華麗なるヒコーキ野郎」「ガープの世界」)

製作:ジョン・フォアマン(「明日に向って撃て!」「マッキントッシュの男」「アンカーウーマン」)

脚本:ウィリアム・ゴールドマン(「明日に向って撃て!」「華麗なるヒコーキ野郎」「大統領の陰謀」「ミザリー」)

音楽:バート・バカラック(「007/カジノ・ロワイヤル」「明日に向って撃て!」「オースティン・パワーズ」)



 さて、映画ですが、西部劇です。

 しかし、見終わったあとの感想は「これは西部劇の形を借りたロードムービーだ」でした。

 西部劇特有のドンパチや英雄的な行動はなく、主人公二人と一人の女性がひたすら人生を疾走するといった内容だからです。

 何せ、主人公の一人のブッチは、頭脳派の強盗で、途中まで人を撃ったことがなかったりします。

 また、主人公二人は凄腕保安官たちに追われ始めると、ひたすら逃げて国外に脱出します。

 そして、その逃げた先で銀行強盗を働きまくります。

 馬をバイクに置き換えたら、そのままロードムービーのような内容でした。



 また、この映画中には、ちょっとだけ浮いているシーンがあり、そこでは「雨に濡れても」が劇中歌で流れます。

「ああ、この曲はこの映画だったのか」と思いました。

 シーン自体は浮いているのですが、それなりに楽しめました。



 以下、粗筋です。(ネタバレあり。最後の方まで書いています。とはいえ、ミステリーとかではないので、それほど気にしないでよいと思います)

 頭脳派のブッチと、早撃ちキッドは親友だ。彼らは銀行強盗などをして稼いでいる。

 ある時、ブッチの手下がボスの座を乗っ取ろうとする。しかし、ブッチは難なくその企みを防ぐ。その裏切り者がやろうとしていたのが列車強盗。

「アイデアはいい」と、ブッチはその作戦をそのまま使う。

 だが、鉄道会社の社長が、金に糸目を付けずに保安官のドリームチームを作った。

 ひたすら追跡されて命からがら逃げるブッチとキッド。

 このままでは仕事にならない。そう判断した二人は、キッドの女とともにボリビアに向かう。

 しかし、ボリビアは非常に貧しい国だった。彼らは最初、その貧困にとまどう。

 だがそれも一時のこと、彼らはキッドの女も加えて、銀行強盗を始めて楽しみだす。

 そうやって過ごす夢のような日も、いつか終わりが来る。

 彼らはたまたま立ち寄った村で、警官隊に囲まれる。激しい銃撃戦が続く。そして、軍隊もやって来て、彼らは包囲される。

 ブッチとキッドは決死の脱出を行おうとする……。



 最初の方でも書きましたが、DVDには多くの人のインタビュー、そしてメイキングが付いていました。

 ファンが入手すれば満足できるだろうなという豪華な作りになっていました。

 そのインタビューによると、この映画は、最初は批評家にけなされていたそうです。しかしその後、一般の観客から火が付いてヒットになっていったとのことでした。



 またインタビューでは、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが、いかに楽しんでこの映画に参加したのか語っていました。

 話を聞いていると、本当に共演が楽しみだったんだなと分かります。インタビューでは、随分年を取っているのですが、それでも「また共演したい」と言っていました。

 あと、「こんなに楽しんで、お金までもらっていいのかと思った」とも語っていました。

 本当に楽しかったんだろうなと思います。



 また、インタビューでは、ブッチ・キャシディの実の妹の話が色々と出てきて興味深かったです。

 主人公二人は実在の人物らしく、行動もだいたい映画のとおりだったようです。

 実在の人物だという意識で見ていなかったので、少し驚きました。



 映画中では、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの見た目に注意が行きました。

 ポール・ニューマンは、本作よりも「スティング」の時の方が格好よかったです。この人は、ぱりっとした格好をした方が似合います。

 また、ロバート・レッドフォードは「スティング」の時よりも格好よかったです。「スティング」の時は子供のような雰囲気でしたが、こちらではもっと年上の雰囲気でした。

 実際の年齢としては、この映画の頃で三十歳ぐらいだったそうです。

「スティング」の感想の時に、「若い頃のロバート・レッドフォードは、ブラッド・ピットに似ている」と言われましたが、こちらの映画の方がそう見えるなと思いました。



 メイキングを見て「なるほどな」と思ったのは、最後のシーンの撮影方法です。

 CGのない時代に、アップで撮った絵がどんどん引いて行って主人公二人が小さくなっていくという絵をどうやって撮ったのか気になったからです。

 撮り方としては、普通にカメラを回して撮った後、長距離から高性能カメラで写真を撮り、その写真をフィルムに一コマずつ遠ざけながら撮影し、合成していくという方法をとったそうです。

「ああ、なるほど」と思うとともに、よくきれいに上手く繋げたなと思いました。

 こういう職人芸は、素直に凄いなと思います。



 またメイキングで興味深かったのは、「リローデッド」の話です。

 通常の西部劇では弾数を気にせず、バンバン無限に撃つそうです。しかし、この映画では、装填にこだわって撮ったと監督が言っていました

 映画の終盤の銃撃戦では、一回の装填で撃てる弾数と、その射撃数で歩ける距離を計算して、アクションを組み立てていったそうです。

「それでも、本当に最後の方は、装填関係なく、乗りでバンバン撃っているんだけどね」と監督。

 そう言えば、やたら弾のこめ直しをしているなと映画中思っていました。

 それが緊張感を上げる方向に行っていたので、演出としては成功だったんだろうなと思いました。
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