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2007年08月22日 18:30:49
レント
 映画「RENT/レント」のDVDを七月上旬に見ました。

 2005年の作品で、同名で有名なミュージカルを映画化したものです。

 ミュージカルは様々な賞を受賞しており、ピュリッツァー賞も受賞しています。このミュージカルの初演は1996年だそうです。

□Wikipedaia - レント (ミュージカル)(えらい長いです。読むのに時間が掛かります)
http://ja.wikipedia.org/wiki/RENT

 監督は、「ハリー・ポッター」シリーズのクリス・コロンバス。

 去年、映画館で予告編を見て、テーマ曲が非常によかったので借りてきました。

 DVDを借りる前には、サントラのCDも借りています。

 映画の感想は、「そんなに面白くはなく、他人に勧めるほどのものではない」というものでした。



 題名のレントは家賃という意味です。

 ニューヨークに住む、家賃も払えない芸術家志望の若者たちが、町の再開発を邪魔しながら、エイズの病魔や麻薬中毒と戦うというものです。

 たぶん、この映画を私が面白いと感じなかった最大の理由は、主人公たちに感情移入ができなかったからだと思います。

 彼らよりも、途中まで悪役として出てくる黒人の男の方がよっぽど前向きで好感が持てたからです。

 その黒人は、貧しいところから出て、金持ちの娘と結婚し、その金持ちが持っているホームレスの巣窟となっている区画を再開発しようとしています。

 彼は、主人公たちが住む区画を整理して、アーティストたちのためのビルを建て、下の方はスタジオにして、上の方は住居にしようとしています。

 そして、かつての仲間たちを、そこに無償で住ませて、職と生活を与えようとしています。

 主人公たちは、その計画に抵抗しています。

 うーん、私としては、この黒人男性の方にエールを送りたいです。

 そのため、「なんだかな」という印象の展開に見えました。



 さて、この映画はミュージカル映画です。

 なので、歌と踊りがメインです。

 そのため、歌のできの良否が映画の楽しさの多くの部分を占めます。

 テーマ曲が非常によいのは既に述べました。これは水準を遥かに越えたできです。

 しかし、その他の曲は、好みにもよるのでしょうが、できにばらつきがありました。

 そのため、映画のいくつかのシーンが退屈でした。それも評価を下げた要因の一つです。



 また、ミュージカル映画には多いのですが、展開が遅いです。

 だいたい普通の映画では、最初の三十分で、全ての状況設定が説明されつくします。

 しかし、この映画では四十五分を過ぎた辺りで、ようやく状況説明が終わります。

 ミュージカル映画なので、歌と踊りに時間が取られているからです。

 そして、その歌のできにばらつきがあるので、間が持ちません。

 そのため、ちょっと辛かったです。舞台で見ると、また大きく違うのでしょうが。なかなか難しいなと思いました。

 熱狂的なファンが多い舞台版も見てみたいものです。



 映画中、重要なキャラクターが一人います。エンジェルという名前の女装したゲイです。

 後半、彼が重要な位置のキャラだということが語られるのですが、前半を見る限り脇役だと思っていました。

 見せ方のバランスが悪いのか、そういった演出なのか微妙でした。

 ゲイやレズ、麻薬やエイズという、ニューヨークらしい文化背景を元に話が進んでいくのですが、その部分に共感を持てませんでした。

 まだ日本には、そういった文化はあまり入ってきていませんから。

 まあ、あまり取り入れるべき文化とも思えませんが。



 以下、粗筋です。(ネタバレは少しあります。中盤ぐらいまで書いています)

 クリスマスの日。

 去年から家賃を滞納している自称映像作家の男と、元ロックミュージシャンの男の元に、かつての仲間がやってきた。

 コンピューター哲学の教鞭を取っていた彼は、ゲイだということが分かって解雇された。

 そんな彼らは、立ち退きの危機に瀕していた。

 やはりかつての仲間だった男のせいで、このホームレスと低所得者たちの町は再開発されようとしていた。

 だが彼らはそのことに反対して不法滞在を続けていた。

 そんな中、自称映像作家の元彼女は、ホームレス救済のためのコンサートを企画していた。

 彼女は、レズの恋人の元に走っていた。

 不本意ながらも、自称映像作家は、彼女の企画を手伝うことになる。

 また、ゲイの男は、路上でひろったゲイで女装趣味の男と恋人になる。

 また、元ロックミュージシャンは、麻薬中毒の未成年ショーガールに恋の告白を受けて悩む。

 彼ら、彼女らの多くはエイズ患者だった。

 そのために、残り少ない命をどう使うか、完全燃焼させるか、悩んでいた。

 彼らは短い人生を生きるために、激しく今を生きる。

 そして、仲間の一人の死をきっかけに、互いの愛を受け入れていく。



 どうでもよいですが、この作品は、扱っている背景の割りに、行儀の正しい映画だよなと思いました。

 ゲイ、レズ、ホームレス、麻薬、エイズと、扱っている内容はアングラです。

 しかし、話自体は優等生的な青臭い青春物語です。

 もっと切れた内容の方が、個人的には好みなんだけどなと思いました。
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