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2007年12月21日 13:19:04
ケーブルガイ
  映画「ケーブルガイ」のDVDを十一月上旬に見ました。

 1996年の作品で、監督はベン・スティラー。

 主役はジム・キャリー。いや、マシュー・ブロデリックです。本当は。

 マシュー・ブロデリックは、「プロデューサー」(新盤)で、へなちょこ会計士をやっていた人です。

 彼は、こういった「善良そうだけど、頼りない男性」を演じるのが上手いです。この映画では、変人ストーカーのジム・キャリーに攻められまくります。



 あと、マシュー・ブロデリックの友人として、「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラックが出てきます。

 これが、何と言うか「凄い素」でびっくりしました。

 普通、ジャック・ブラックというと、妙にテンションが高い役が多いのですが、普通のテンションで、普段着を着て、缶ビール片手にぶらぶらしている感じです。

 演技をしているように、まるで見えません。

 個人的には、ジャック・ブラックが出てくるたびに「おお〜、素だ」と思いました。



 さて、映画ですが、微妙でした。

 まず、ジャンルがあやふやです。話の作りとしてはサイコ・サスペンスなのでしょうが、ジム・キャリーが気合を入れて演技をすればするほど、コメディー色が強くなります。

 そのおかげで、怖がれないし、笑えないしとどっち付かずになっています。

 それと、主役のマシュー・ブロデリックが、弱腰でいい人過ぎるので、話の歯切れが妙に悪いです。特に終盤。

 これは俳優の責任というよりは、監督の演出の問題だなと思いました。

 同じ筋書きで、同じ俳優でも、撮り方によっては、もっとホラー色を強めたり、コメディー色を強めたりできるはずですから。

 というわけで、この映画の私の評価は低かったです。



 以下、粗筋です。(ネタバレあり。終盤まで書いています)

 主人公は、同棲していた恋人に「結婚して欲しい」と言うが、「束縛されたくない」と断られた。

 彼は、まだ彼女のことを愛していたが、同棲を解消して引っ越した。

 そこで、テレビのケーブルを繋ぐ配線工(ケーブルガイ)を呼んだ。

 現れたのは、ギャグのセンスがおかしく、空気の読めない、ちょっとサイコっぽいケーブルガイ。

 主人公は、仕方なく彼の話に付き合い、なぜか気に入られてしまう。ケーブルガイは主人公のために、映画専門チャンネルを無料で見られるようにしてくれる。

 翌日、そのケーブルガイが家に訪ねてきた。そして、主人公を連れ出して遊びに行く。

 その日から、ケーブルガイは主人公を友人としてたびたび訪問するようになった。

 しかし、ケーブルガイは、究極的に空気が読めない。そして、主人公の周りの人間関係を壊したり、邪魔したりする。

 最初は我慢していた主人公だが、その被害が元恋人に及ぶようになり始めて、ぶち切れる。

 だが、絶縁を告げられたケーブルガイは、その復讐を開始する。

 主人公は、ケーブルガイの策略で警察に捕まる。友人の尽力でどうにか出所できた主人公は、ケーブルガイとの全面対決を決意する。



 映画を見ていて思ったのは、「いるいる、こういった空気を読めない人」ということです。

 何と言うか、距離感が分からないというか、周囲の人々が迷惑がっているのに気づかないというか、勝手に他人の私生活に入ってこようとするというか、そういった感じの人です。

 本人には悪気がないので、あまり面と向かって非難するのも難しく、結構付き合うのが難しかったりします。

 たぶん本人は、そういった「周囲の人の感情に対する感受性」がない(もしくは低い)のだと思います。

 なので、苦情を言われても、なぜそういったことを言われるのか理解できないのでしょう。また、そのために、改善のしようもないのでしょう。



 こういった、「本人の感受性」に依存する問題は解決が難しいです。

 私は割りと物事をはっきりと言う人間なので、何度か続くと本人に直接注意しますが、経験則で言うと、本人の努力で直すのは難しいようです。

 たとえば、そういったことは、「『R,G,B=255,255,255』ではなく、『R,G,B=255,255,254』で色を塗って」と言うようなものです。

 違いが分からないと塗り分けられないのと同じで、他人が喜んでいるか困っているか判別できない人には、他人が困らないようにすることはできません。



 また、そういった振る舞いをするかどうかは、知識や知恵の領域ではなく、どちらかというと身体能力の部類に入るようです。

 観察する限り、「貧乏ゆすり」などに近い行為のようですので。

 頭では分かっていても、肉体レベルでコントロールできないみたいです。

 そういった人は結構な頻度でいるので、世間には多いのだと思います。

 女性で、不平不満を延々と言い続けるような人も、同じ系統の人です。あれは脳のフォーマットの問題のようなので。



 でもまあこういうったことは、「本人には分からない」問題なので、大なり小なり、全員が他人に対して同じような印象を与えている可能性は高いです。

 ようは、相手の感受性の高さと方向性の問題なので。つまり、相性ですね。

 ぶっちゃけ、全員が感受性が低いと、何の問題も起こらないです。

 私自身も、他人にそういった不満を与えている可能性があります。程度が甚だしくなければ、互いに無視して生活を送るわけですが。



 というわけで、映画は面白くなかったですが、結構身近に起こりうることだなと思い、色々と考えさせられました。
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