映画「テルマ&ルイーズ」のDVDを十二月下旬に見ました。
1991年の映画で、監督はリドリー・スコット。脚本はカーリー・クーリです。
リドリー・スコットの映画は、最近では「デュエリスト」を見ました。
主役のテルマとルイーズの役者は、ジーナ・デイヴィスとスーザン・サンドラです。
どんな映画かというと、常識的で堅実的なルイーズ姉さんが、精神年齢が低いテルマと旅に行き、気付くと殺人犯になってしまい二人で逃亡するという話です。
それほど私の好みに合う作品ではなかったです。
映画は、何と言うか、ルイーズが可哀想でした。彼女はテルマに振り回されっぱなしでしたので。
どんどん憔悴していくルイーズを見ていると、同情したくなります。
テルマのように、世間を知らなくて考えが幼過ぎる人は、見ていてムカムカしてきます。
せっかくルイーズが忠告したり頼んだりしても、目先のことだけでトコロテン方式で物事を忘れていく不注意なテルマのせいで、全てが空振りに終わっていきます。
こりゃあ、やけっぱちにもなるなと思いました。
あと、この映画を見て「友人は選ばないと駄目だな」と思いました。
少なくとも、何かを一緒にやる人間は有能な人間じゃないと駄目だよなと思いました。
でも、テルマのお尻のラインは非常によかったです。
「人間、何か取り得があるものだな」と、しみじみと思いました。
あと、刑事や、ルイーズの恋人が非常にいい人で、それは見ていていいなと思いました。彼らは非常によい人間でした。
また、ブラッド・ピットが女たらしの刑務所帰りの男役で出てきます。
この頃はまだマッチョではなく、細身で引き締まっている感じでした。
以下、粗筋です。(ネタバレあり。基本的に最後まで書いています。また、感想の後に、完全なネタバレを書いています)
仕事と浮気にしか興味のない旦那と結婚しているテルマは、ウェートレスをしているルイーズと昔からの友人。
二人はルイーズの休暇を利用して、山に釣りに行くことにする。
しかし、その途中で入った酒場でハプニングが起こる。
テルマが羽目を外し過ぎて、たちの悪い男に捕まり、レイプされそうになる。
ルイーズは拳銃を突き付け、ルイーズを助ける。しかし、アクシデントが起こり、その相手を撃ち殺してしまう。
ルイーズは、かつて同じようにレイプに遭い反撃したことがあった。しかし、南部の町だったせいで女性の方が悪いとされてしまった経験を持つ。
ルイーズはテルマと逃避行を始める。
二人はメキシコに逃げることを考える。
そして、ルイーズの恋人にお金を持ってきてもらい、いよいよ出発しようとする。
しかし、テルマの不注意のせいでお金は全部他人に奪われてしまう。
絶望するルイーズ。彼女を見て、テルマはお金を手に入れなければと思い強盗をする。
殺人容疑だけだった二人は、そのせいで強盗事件と殺人事件の犯人となる。
さらにテルマの不注意のせいで、メキシコに向かうことも警察にばれてしまう。
二人は必死に逃げるが、包囲の輪はどんどん縮まっていく。
彼女らはグランドキャニオンに迷い込む。そして、とうとう逃げ場がなくなってしまった彼女たちは一つの選択をする……。
以下、完全にネタバレの感想です。
バンザイ・ジャンプは口あんぐりでした。
そう来るかと思いました。
個人的には、ちょっと後味が悪かったです。
爽快感を求めた結果なのでしょうが、私は爽快には感じませんでした。