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2008年02月18日 17:09:23
いつか晴れた日に
 映画「いつか晴れた日に」のDVDを一月上旬に見ました。

 原題は「Scense Sensibility」。

 1995年の映画で、監督はアン・リー。脚色は、長女役の主演も務めたエマ・トンプソン(この脚色でアカデミー賞受賞)。

 また、妹役でケイト・ウィンスレットも出ています。

 私の好みのタイプの映画ではなかったですが、なかなか上手くできているなと思いました。



 以下、粗筋です。(ネタバレあり。終盤の直前まで書いています)

 十九世紀初頭の英国。財産が全て家長に相続されるために、急に没落することになった妻と三姉妹。

 彼女たちは、三姉妹の長女と次女の結婚相手を見つける必要性を感じていた。

 長女は家を出る直前、長男の妻の弟で、心の優しい男性と恋に落ちる。しかし、意地悪な義姉の策略で引き離される。

 一家は、従兄の土地にある古い家に引っ越す。

 そこで次女は、従兄の親友である中年の軍人を紹介される。しかし彼女はもっと若い男と恋に落ちる。

 しかし、彼女の前からその男性は姿を消す。

 二人が男性と別れる羽目になったのは、金がないことが原因だった。

 彼女たち姉妹は、従兄の義母の勧めでロンドンに行く。そこで、自分たちが振られた理由が金絡みであることに直面させられる。

 次女と恋に落ちていた男性は、持参金目当てで、資産家の娘と結婚を決めていた。

 精神的にどん底に落ちる二人。そして、次女は病気になり、生死の境をさまよう。

 しかし、真摯に生きていた長女のこれまでの行いもあり、事態は徐々に好転を見せ始める。



 基本的には、映画の終盤までひたすら圧縮した後、最後に一気に解放という展開のお話です。

 途中、解放はまったくと言っていいほどなく、じわじわと精神的にどん底に落ち続けます。

 中盤以降、「私たちは何をやっても駄目なのよ……」といった感じで達観している長女がちょっと可哀相です。



 でもまあ、長女の気持ちも分かります。

 彼女ははめ技で、自分の辛い気持ちを他人に言えない状態になってしまいますので。

 その“はめ技”とは、「友人の秘密を聞いたことで、自分の秘密を他人に打ち明けられない」という状態です。

 秘密保持のジレンマとでも言うのでしょうか。自分の秘密を打ち明けることが、他人の秘密を明かすことに抵触するといった状態です。

 こういったはめ技で葛藤させるというのは、なるほどなと思いました。



 この手の「圧縮し続けて最後で解放する」タイプの話は、終盤までにテンションを引っ張り続けるのが大変だと思います。

 この問題に、この映画は、舞台の切り替えで上手く対応していました。舞台が変われば、意識をリセットすることができますので。

 実家、従兄の家、ロンドン、知人の家と、舞台を切り替えていくことで上手く目先を逸らしています。

 定番ですが、重要だなと思いました。



 最後に俳優についてです。

 女性が主役で中心の話でしたが、男性陣がなかなかよかったです。

 次女の相手に紹介され、彼女に惚れる軍人役のアラン・リックマン。

 長女が恋に落ちるヒュー・グラント。

 タイプの違う人たちですが、朴訥な役を上手く演じていたなと思います。



 ストライクゾーンの映画ではなかったですが、勉強になる映画でした。
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