映画「ローズ・イン・タイドランド」のDVDを三月上旬に見ました。
2005年の作品で、監督・脚本はテリー・ギリアム。主演はジョデル・フェルランド。
あー、ジョデル・フェルランド可愛いですね。こういった女の子は見ていて非常に和みます。たぶん、監督は撮影していて非常に楽しかったと思います。
実際、映画は非常に和み系で作っています。でも、話の内容はシュールで陰惨なのですが。
ジョデル・フェルランドは、以下のような感じです。
http://likearose.free.fr/gallery/img.php?id_img=4http://likearose.free.fr/gallery/img.php?id_img=1687 動いている方がもっと可愛いです。
さて、映画の感想です。
なんというか、コメントし辛い映画でした。
面白い面白くないの評価で言えば、「面白くないことはないけど、面白いわけでもない」という評価です。
何と言うか、作ったようなシュールさに、どう反応すればよいのか迷いました。
粗筋を書いて事実を羅列すると、陰惨でひどい話以外の何物でもないのですが、映像のトーンと、主人公の無邪気さのせいで、楽しそうな上っ面の映画になっている。
うーん、全部書くと完全にネタバレになってしまうので、書き辛いのが厳しいです。
「ブラザーズ・グリム」と言い、近年のテリー・ギリアムはちょっと微妙?と思いました。
まあ、本作は原作付きらしいので、再現度は高いのかもとも思いました。
以下、粗筋です。(大きなネタバレあり、中盤の後半まで書いています。)
主人公はまだ幼い少女。本と妄想と人形遊びを愛する彼女は、麻薬中毒の父親と母親と暮らしていた。
ある日、その母親がぽっくりと亡くなる。狼狽した父親と娘は、死んだ母親をほっぽり出して、父親の故郷に向かう。
二人は、廃墟同然になった家で生活を始める。
しかし、父親には金を儲ける能力はない。そして父親は麻薬を打って死んでしまう。
だが、主人公には父親の死が理解できなかった。いつものように“向こうの世界に旅に行っている”と思った少女は、父親の死体とともに生活を続ける。
そして、死体の腐敗が始まった。
その頃になると、主人公の少女には何人かの知り合いができていた。恐ろしげなおばさんと、頭の弱い弟だった。
そのおばさんは剥製職人だった。そして、過去に主人公の父親に憧れていた。彼女は、その相手が戻ってきて、自分の前に死体を残していることに大喜びする。
そして、少女と弟に手伝わせて、少女の父親に永遠の命を与える作業を施す……。
シュールです。そして陰惨です。でも、少女は終始嬉しそうに目を輝かせて妄想を膨らませていきます。
そして、何気にいろいろと倫理的に問題がありそうな展開が山盛りです。
うーん。
このシュールさを楽しむ作品なのでしょうが、ちょっとなあと思いました。
いやまあ、陰惨なのは嫌いじゃないのですが、それが面白いと思えるバランスではないなというのが正直な感想です。
陰惨さをまったく感じない画面に、陰惨なものをやたら詰め込まれてもなあと思いました。
あと、主人公の少女は非常に可愛かったです。(そればっかり)