二月分です。
なんか、Amazonの評価とか見ていると、私の面白いのストライクゾーンは狭い(もしくは偏っている)のかなと思ってしまいます。
基本的に★が1でない限り、普通に楽しんで読んでいます。
● 2007年02月(5冊/計10冊)
2007.02.05
■ 陸奥のみち 肥薩のみち ほか 街道をゆく (3)(司馬 遼太郎)(★★☆☆☆)
前半の陸奥の話は、東北方面の農業の無理矢理感がよく伝わってきました。
基本的には、稲作に向いた土地じゃないですね、ここは。現代の品種改良を受けた後、ようやく農業が成立するようになったという感じです。
後半は、基本的に薩摩の話。薩摩の農民は本当に農奴だったんですね。人口構成がピラミッドではなく柱のようになっていたために、下の負担が尋常ではなかったと。
あとは秀吉の朝鮮侵攻の焼き物戦争の側面が多く語られていました。「へうげもの」とか思い出しました。
2007.02.10
■ 零式 (海猫沢 めろん)(★★☆☆☆)
普通にSFだったのでちょっと驚きました。前回と同じような活字によるギミックも入っていました。
あと、ロックだなと思いました。
個人的な感想としては、本よりも本人の方が面白いなと思います。まあ、だいたいの人がそうなのでしょうが。
2007.02.22
■ 異邦の騎士 改訂完全版(島田 荘司)(★★☆☆☆)
どうしても「占星術殺人事件」と比べてしまいます。読んでいる途中で、そもそも方向性が違うことに気付きました。
面白かったのですが、「占星術殺人事件」のような衝撃を期待していたせいで、肩すかしを食ったような気分になってしまいました。これは読む順番の問題ですね。
あと、どうでもよいのですが、この小説の舞台は、もろに私が住んでいる場所の周りです。駅で言うと、一つか二つしか離れていません。自転車でうろうろする範囲です。
そのため、かなりリアルに想像しながら読んでしまいました。
2007.02.26
■ 人間失格(太宰 治)(★★★☆☆)
一番驚いたのは、いきなり始まりがエンターテインメントだったことです。
これは普通にキャッチーです。
太宰治と言えば文学という印象が強かったですが、読む人のことをかなり考えて作り込まれていますね。
よくできた小説だなと思いました。
2007.02.27
■ 郡上・白川街道 堺・紀州街道ほか 街道をゆく (4)(司馬 遼太郎)(★★☆☆☆)
あまり記憶に残っていません。本をぱらぱらとめくって見ましたが、あまり思い出せません。印象の薄い巻です。そのうち、読み返してみます。