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2008年08月19日 21:21:18
エル・マリアッチ
 映画「エル・マリアッチ」のDVDを七月上旬に見ました。

 1992年の映画で、監督・脚本はロバート・ロドリゲス。

 七千ドル(約七十七万円)で、十四日間の撮影日数で撮り上げた作品です。九十分ぐらいの短い作品ですが楽しめました。



 DVDには、“ロバート・ロドリゲスの映画講座”的な十分ぐらいの映像が収録されていました。

 何かと言うと、どうやって低予算で映画を撮ったかの解説。

「アイデアさえあれば、安い予算でも映画を撮れるよ!」と、細かな解説をしていました。

 だいたい要点は以下の感じでした。

1.物を買わない。買い出すと切りがないので、借りたり、作ったり、編集したりして誤魔化す。拳銃はかなりの数が水鉄砲。後は警察の知り合いに借りた。

2.撮り直さない。フィルムは失敗したところだけ短く撮る。あとは編集で誤魔化す。ぶつ切りで繋ぐ、繋ぐ。

3.カメラは一台を徹底的に使いまわす。同じシーンをカメラの位置を変えて撮って、あたかも数台カメラがあったように誤魔化す。

4.音を一緒に録音しない。ミスが多くなるから。声は別に録音して、合成で誤魔化す。ある程度ずれてても割り切る。

 ともかく、低予算で乗り切るために、観客を誤魔化す手段を徹底的に使います。

 上手いなあと思いました。あと、こういうのは思い切りが大切だなと思いました。取り敢えずやってみて、失敗したら誤魔化すという方針は大切だと思いました。

 こういうのを見ると、ビデオカメラを買って短編映画を撮ってみたいなと思います。



 さて、映画です。

 主人公はエル・マリアッチ(歌手という意味)で、ギターケースを持った殺し屋に間違われて命を狙われます。

 そのせいで、敵の組織は、殺し屋が神出鬼没に見えて、主人公は我が身を守るために必死に敵を殺して、殺し屋はよく分からない内に殺した人数が増えていきます。

 ある意味、コメディーのシチュエーションです。それを、真面目なアクション映画風に取っています。

 こういう巻き込まれ系は、短編的な話にはよく合いますね。

 まあ、綱渡りのようなご都合主義的な話なのですが、娯楽として見るアクション映画は、これぐらいが楽しくていいと思います。

 面白かったです。



 以下、粗筋です。(中盤過ぎぐらいまで書いています。最後の方は端折っています。ベタベタのアクション映画なので、ネタバレは余り気にせず書きます)

 刑務所でしのぎをしている一人の悪党がいた。彼は仲間の男と大きな仕事を過去にしたが、裏切りにより、刑務所に入る羽目になった。

 今や町を牛耳るボスとなった裏切った男が、刑務所の男に連絡をしてきた。男を完全に始末し、自分の地位を安泰にするためだ。

 だがその作戦は失敗に終わった。やって来た手下たちを殺した刑務所の男は、野に出てボスを狙う殺し屋となった。

 しばらくして、ボスの町に一人の若い男がやって来た。ギター一本を持ち旅をする彼は、その町の宿に逗留する。

 しかし、町では事件が発生していた。ギターケースの中にマシンガンを入れた殺し屋が、ボスの部下を次々に殺していたのだ。

 殺し屋に間違われた歌手は、自分の身を守るためにボスの部下を殺して逃げる。

 彼は、逃げた末に入り込んだ酒場の女主人に匿われる。そこで歌を歌い日銭を稼ぎながら、自分がなぜ狙われているのかを探る。そして、自分が殺し屋に間違われていることを知る。

 歌手は、なんとか誤解を解く方法はないかと考える。しかし、ふとした手違いで殺し屋のギターケースを持つ羽目になる。

 歌手はどんどん争いに巻き込まれていく。そして女主人との恋に落ちながら、戦いの中央へと突き進んでいく。



 映画には随所にユーモアが入ります。ネタ自体がギャグのような話なので、そういった部分がしっくりきます。



 いろいろな撮影上の誤魔化しは、映画を見ている間は気になりませんでした。

 後で映像特典を見て、一番騙されたと思ったところは「ギターケースの秘密」です。

 ある意味、二つのギターケースが話の核心なのですが、実はちゃんとしたギターケースは一つしかなかったそうです。お金がなかったから用意できなかったとのこと。

 一つはちゃんとしたギターケースで、もう一つは張りぼてで、アップのシーンは二つのギターケースを使いまわしたそうです。

「ほら、ここを見て、同じところに傷があるだろう」

 なるほど。

 やられたなあと思いました。
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