映画「アドレナリン」のDVDを七月上旬に見ました。
2006年の作品で、監督・脚本はマーク・ネヴェルダインと、ブライアン・テイラーです。
主演はジェイソン・ステイサム。「トランスポーター」(2002)の人です。
映画は、公開前後“ハードアクション系バカ映画”として名を馳せていましたが、その通りの内容でした。
馬鹿で、派手で、アッパー系でよかったです。
何よりもこの映画は設定勝ちだと思います。
アドレナリンを出し続けないと死んでしまう毒を注射された殺し屋が、行く先々で自分を興奮させながら、憎っき敵を追い詰めていくという話です。
もう、鼻血が出そうなほどハイテンションでした。
こういう、よくできた設定があれば、後はパーツをきちんと肉付けしていけば作品は完成します。
喧嘩したり、カーチェイスしたり、野外ファックしたり、行く先々でアドレナリンを噴出させながら、主人公は爆走します。
その合間に、携帯電話でのやり取りや、毒を遅らせる薬物の入手や、恋愛や、仲間の裏切りや、話がどんどん進んでいきます。
これは、撮る人たち楽しかっただろうなと思います。
一つ、映像上気になった点があります。
それは、町を俯瞰して移動を示すシーンのほとんどがGoogleマップだったことです。
画面には、きちんとGoogleマップと書いてあります。
これってありなの? 許可とかどうなっているの? と思いました。
さすがに無断で使用しているはずはないので、Googleに言って許諾を取っているのでしょう。
こういうやり方もあるのかと思いました。
個人的に、どうでもいい場所でツボに入ったシーンのことを書いておきます。
主人公が恋人に、実は組織の殺し屋だったと告白するシーンです。
「ごめん、プログラマーって言っていたけど、本当は殺し屋だったんだ」
おいおい、どんなプログラマーだよと思いました。これって、何か元ネタでもあるのでしょうか?
思わず噴きそうになりました。
以下、粗筋です。(要約すると二行なので、二行だけ書きます)
主人公は組織の殺し屋。彼は敵対組織の男に、アドレナリンを出し続けなければ死んでしまう毒を打たれる。
彼は、自らの復讐のために、興奮することをやり続けながら、敵対組織の男を捜して追い詰めていく。
力押しだけの映画のようですが、薬品や機械など、何気に医療系小ネタが出てきます。
なくてもどうとでもなるような部分ですが、一応そういうネタでもあった方がいいのかなと思いました。