映画「ブロードウェイ・メロディー」のDVDを九月下旬に見ました。
1929年の白黒作品で、監督はハリー・ボーモン、脚色はサラ・Y・メイソンです。
見た感想ですが、さすがに古いなと思いました。
また、ミュージカル映画なのですが、映画中にミュージカルのオーディションと舞台があるのですが、これが非常に退屈です。
ミュージカルも時代とともに発展したのだなと思いました。
でも、あとでWikipediaでこの映画のことを調べてみると、この時期はまだブロードウェイからハリウッドに人材が流入していなかったそうです(ミュージカル映画の石器時代と記述)。
なるほど、これは「ミュージカル」ではなく、「ミュージカル映画」が発展していない時期の作品だったようです。
□Wikipedia - ブロードウェイ・メロディー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83... あと、主役の姉妹の歌と踊りが下手です。
映画中では「上手い」という設定になっているのですが、お世辞にも上手いと言えないなと思いました。
さて物語ですが、「男よ空気読め!」という感じの内容でした。
姉妹の姉に婚約してた男が、上京してきた姉妹の妹を見て、姉そっちのけで妹にアタックを仕掛けます。
そして、姉思いの妹は、さっさと姉と男をくっつけるために、好きでもない男とデートをしたりします。
でも、そんなことおかまいなしに男は妹に迫ります。
ラストも「空気読め!」という感じの台詞を言い、本当にデリカシーのない奴だなと思いました。
それに関しては後述します。
以下、粗筋です。(ネタバレあり。最後まで書いています)
地方でドサ回りをしていた歌手の姉妹が上京してきた。
姉の婚約者で歌手兼作曲家の男は、二人の都会進出を歓迎する。
しかし男は、妹を見て、彼女に惚れる。
男は必死に妹を口説こうとする。しかし姉思いの妹は、姉と男が早くくっつくようにと様々に気を使う。
男のコネで、二人はミュージカルに採用される。しかしそれは、妹の美貌が原因で、姉はそのおまけであった。
男は妹に迫り続ける。
妹は、男から逃れるために、意に沿わぬ富豪の男と交際する。
しばらく経ち、姉妹と男の仲は険悪になる。
男は妹にしつこく迫り、とうとう姉は、男の胸中を知る。
姉は、妹も男に心を寄せていることに気付き、身を引き、男と妹をくっつける。
姉は一人で、旅芸人になる。
男の無神経さについて最後に補足。
男と妹が結婚した後のことです。
妹が姉に「一緒に住みましょう」と提案します。まあ、これは百歩譲ってありだとしましょう。
しかしそれに同調して、男が「そうだ、そうだ、一緒に住もう」と嬉しそうに言うのは、あまりにもデリカシーが無さ過ぎです。
「お前、空気読め」と思いました。
本当に、他人にどれだけ迷惑を掛けているか気付かない人は幸せだなと思いました。