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2008年12月08日 12:45:56
マダムと奇人と殺人と
 映画「マダムと奇人と殺人と」のDVDを、十月下旬に見ました。

 2004年のフランス、ベルギー、ルクセンブルクの映画です。監督、脚本はナディーヌ・モンフィスです。

 前から、ジャケットのどぎつさに興味があり、TSUTAYAに行った時に借りてきました。DVDのジャケット画像を探したのですが、今はインパクトの薄い、大人しいものに変わっているようですね。

 古いジャケットの画像は以下です。

□旧ジャケット画像
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/...

 ジャケ借りなので、はずれの可能性が高いだろうなと思っていたのですが、映画はなかなか面白かったです。



 製作国が、フランス、ベルギー、ルクセンブルクということで、この映画はフランス系の映画です。

 フランス系の映画で、「緩いギャグがまざっている映画」というと、リュックベッソンを思い出します。

 でも、ギャグはこちらの映画の方が面白いです。

 ジャンルは「コメディー」兼「警察系ミステリー」です。比率としては「コメディー」八割という感じでした。

 力いっぱい笑わせにくるわけではないのですが、終始ニヤニヤさせ続けてくれます。

 視点は、警察署長のおっさんとホモのおっさん(コンビを組んでいるわけではなく、完全に別視点)なのですが、この二人以外は、全員頭のネジが緩いです。

 そのネジの緩い世界の中で、二人が普通に真面目に暮らしているのが面白かったです。

 ちなみに、この対比と「警察系ミステリー」の部分は全然関係ないです。



 以下、若干のネタバレあり。気にするほどではないと思いますが。



「警察系ミステリー」の部分は、連続殺人事件の犯人を捜すというものです。

 最初は漠然とした殺人事件だったのですが、被害者が増えるにつれ、漠然と繋がりが見え、その殺人犯の対象範囲に、ホモのおっさんの娘が含まれていくというものです。

 コメディー要素を抜けば、普通に連続殺人事件物の話です。

 犯人の動機も納得のいくもので、犯人自身もそこそこ意外性のあるものでした。

 非常に手堅い作りでした。

 でもまあ、それは脇の話で、本道はコメディー部分です。

 ともかく、主人公以外の人たち全員が、仕事にやる気がなく、向上心がなく、現状を問題ありと思っていない。

 不満も言わなければ、疑問も持たない。それが普通だと思っている。

 その人々を、主人公が「はいはい」と思いながら、非難することもなく、普通に接する。

 その主人公たちも、どこかやっぱり世間とずれている。主人公の一人はホモだし、署長の禿げのおっさんは編み物が趣味だし。

 ゲラゲラ笑う系ではなかったのですが、こういう「緩い笑い」もありだなと思いました。



 以下、粗筋です。(中盤終わりぐらいまで書いています。大きなネタバレはないです)

 主人公は警察署長。彼の周りには、変な奴らばかりいる。仕事をまったくしない受付の女性に、触る機械を全て故障させていく部下。監察医は死体で哲学するような奴だし、主人公の母親は強度の懸賞マニアである。

 彼の許にたれこみが入る。それは、墓地で死体を見たという話だった。

 死体の発見は連続殺人事件に発展する。それは、美大生ばかりを狙ったものだった。

 捜査をしていた警察署長は、「突然死」という名の安酒場兼レストランにたどりつく。

 その店にも変な奴らばかりがいた。その中の一人、ホモの男性には、昔付き合った女性の子供がいた。

 彼は、娘が初めて会いに来るということで、ドギマギしていた。娘は、ホモの男性に会い、父親として彼を受け入れる。

 娘は美大生だった。そして、失踪し、連続殺人事件の犯人に捕まったことが疑われる……。



 ともかく、全編緩いギャグがよかったです。

 監督はフランスで人気の女流監督だそうです。

 あと、この映画は、テクニカルコーディネートとして「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネも参加しているそうです。

 なるほど、あの変な美的センス炸裂の舞台装置には、ジャン=ピエール・ジュネも絡んでいるのかと思いました。

「アメリ」とか好きな人にも楽しめるかもしれません。あの映画も、緩い笑い系の映画ですので。
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