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2009年01月22日 21:02:50
アルカトラズからの脱出
 映画「アルカトラズからの脱出」のDVDを、十二月下旬に見ました。

 1979年の作品で、監督はドン・シーゲル、脚本はリチャード・タッグル。主役はクリント・イーストウッドです。

 ドン・シーゲルは、「真昼の死闘」(1970)、「ダーティハリー」(1971)、「白い肌の異常な夜 」(1971)など、多くの作品でクリント・イーストウッドと組んでいます。

 また、クリント・イーストウッドの初監督作品の「恐怖のメロディ」(1971)では、処女作品を記念してバーテンダーの役で友情出演しているそうです。



 さて、「アルカトラズからの脱出」です。

 アルカトラズと言えば、言わずと知れた難攻不落の刑務所「ザ・ロック」です。この映画は、そこからの脱出劇を描いた、実話を元にした作品です。

□Wikipedia - アルカトラズ島
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82...

 この映画は、そこからの脱出経緯と、その手順を綿密に描いた作品です。緊迫感に溢れて、見応えがありました。



 この映画の最大の見所は、脱出までの手順です。時間を掛けて、徐々に準備を整え、脱出を行います。

 話として面白いなと思ったのは、主人公の周囲からの見られ方です。

 頭がずば抜けてよく、前の刑務所で脱走を何度も企てている主人公は、アルカトラズに入った瞬間から、所長にも、囚人にも「脱走を試みるであろう男」と見なされます。

 囚人たちにとっては、“脱走”は最大の娯楽です。なので主人公は、周囲から期待の眼差しで見られます。

 この感情と視線は、「なるほど、そういうものかもしれない」と思わされました。



 映画として上手いなと思ったのは、主人公の動機をどんどん高めていくところです。

 その動機は、主人公本人ではなく、主人公の仲間たちへの仕打ちが原因となります。

 そして最初は、やる気があるんだかないんだか分からない雰囲気だった主人公も、本気で脱出を望むようになります。

 観客たちは、それが「個人的理由」ではなく「友情」や「仲間の尊厳」などに関わる理由なので、快く応援できます。

 そして、いざ「脱走するぞ」となった時に、敵方である刑務所側から、次々とピンチが繰り出されてきます。

 脱走のためにやっていることは非常に単純なのですが、感情的な伏線が上手く設定されているので、ハラハラドキドキしました。



 逆に、少し足りないかなと思ったのは、主人公とともに脱出を試みる仲間たちの描写です。

 実話を元にしているということなので仕方がない部分があるのかもしれませんが、動機と結果の結びつきが直線的でなく「こいつの結果がこうなって、こいつの結果はこうなるのか」と、いう感じになっていました。

 まあ、本筋部分ではないので大きな問題ではないのでしょうが、ちょっと気になりました。



 あと、刑務所物として珍しいなと思ったのは、囚人間の確執が少ないことです。

 これは、ちょっと意外でした。だいたい、刑務所物では、囚人間の権力闘争のようなものが多く描かれますので。



 以下、粗筋です。(中盤の終わりぐらいまで書いています)

 アルカトラズ刑務所に、一人の囚人がやって来た。彼は頭脳明晰で、これまでの刑務所で何度も脱走を企てていた。

 主人公は、所長に目を付けられる。彼は、黒人で司書をしている囚人や、絵を描くことを趣味にしている囚人や、若い囚人と友人になる。

 主人公は周囲から脱走を期待されていた。彼は、刑務所を観察しながら、徐々に計画を立てていく。

 昔の刑務所の仲間がアルカトラズに送られてきたことで、機は熟したと判断し、主人公は計画を開始する。

 その途中、絵を描くことを趣味にしている友人から、所長が絵筆を取り上げた。友人はそのことを苦にして指を落とす。

 怒りに打ち震える主人公は、脱出を強く心に誓う。だが、所長はその気配を察して、主人公の部屋を移す命令を出した……。



 最初、クリント・イーストウッドが若かったので、「クリント・イーストウッドによく似た人だな」と思っていました。

 そりゃあ、今から30年近く前の映画ですからね。若いはずです。

 映画は、緊張感に溢れていて面白かったです。
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