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[大人の社会科見学] 「造幣局」

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2009/09/03(木) 13:38:13
 7月中旬に、友人の太郎さんと一緒に、いつもの大人の社会科見学に行ってきました。

 今回行って来たのは「造幣局」です。

□造幣局
http://www.mint.go.jp/plant/index.html

「工場見学(東京支局)」の午後2時の回に行って来ました。

 ちなみに、造幣局の本局は大阪です。他に、広島にも支局があります。

 東京の工場は、池袋の、サンシャインビルの真裏(道路を挟んだ真向かい)にあります。というわけで、暑い中、太郎さんと二人で、とことこと歩いて行って来ました。

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 見学は、電話で申し込みを行い、確認用のハガキが届き、それを持っていくことでできました。

 その日の、同じ回の見学は、私達と、あともう1組でした。

 そのもう1組は、おばさんたち4人組でした。こちらの方々は工場内の博物館の見学に来ただけのようでしたが、案内のおじさんが気を利かせて、私達と一緒に工場見学にも参加することになりました。

 というわけで、見学者6名(申し込み時点では2名)という、かなり穴場感漂う場所でした。

 ちなみに、見学はなかなか面白かったです。

 進行は、「ムービー視聴」→「博物館見学(おじさんの案内付き)」→「工場見学(おじさんの案内付き)」となっていました。



● 本局と支局

 さて、この造幣局ですが、本局1つと支局2つがあります。

 それぞれの内容を、見学の案内のおじさんと、見学冒頭で見せられたムービーを元に紹介します。

 一般に出回っている硬貨の製作は、大阪と広島で行っているそうです。東京は、プルーフ貨幣という、記念用の美麗貨幣の作成と、勲章の作成を行っているということでした。

 また、プルーフ貨幣用の金属板は、広島で作って東京に運んでいるということでした。

 造幣局では、硬貨の作成だけでなく、勲章やオリンピックのメダルなどの作成、また貴金属の品位証明も行っているそうです。

 東京の工場に勤めている人は140人で、そのほとんどが事務方と説明がありました。



 造幣局の説明のムービーを見終わった後に、訪問前から気になっていた件について、案内のおじさんに質問をしました。

 気になっていたのは、「なぜ大阪が本局なのか」です。

 おじさんの説明では、幕末に、首都が関東か関西か決まっていない段階で、香港(本国はイギリス)から、硬貨を作る機械と技師を輸入することを決めたそうです。そして、とりあえず大阪に設置したので、そのまま大阪になったということでした。

 造幣局の正式稼動開始は明治4年だそうです。かなり初期から動いていたようです。



● プルーフ貨幣

 さて、先ほど出てきた、東京工場で作っている「プルーフ貨幣」について、少し説明をしておきます。

 これは、きれいに研磨した円形(えんぎょう:専門用語)に、通常は1回だけ刻印する硬貨の模様を、2回刻印した後、職人が磨き上げた記念用の硬貨のことです。

 2回刻印することで、模様が深く、鮮明になります。

 このプルーフ貨幣は、1円玉〜500円玉までのセット(666円分)で、7500円ぐらいする高価なものです。

 硬貨が触れ合うと傷が付くので、1個1個機械で操作しながら職人が作成するという手間隙掛かる工程で作られています。

 また、酸化防止のために、薄い皮膜で覆われているそうです。

 こういう硬貨があるのは、この場所に行くまで知りませんでした。

 マニアの人は、こういう物を持っているんだろうなと思いました。

 プルーフ貨幣は、かなりきれいでした。高くなければ、記念に欲しいなと思いましたが、さすがに高すぎるのでスルーしました。

 ちなみに、プルーフ貨幣とは違う記念硬貨は、過去にいろいろと出ているようです。そういったものも展示してありました。

 現在は、地方自治体の記念で、47都道府県分の記念硬貨を、数年掛けてリリースしているそうです。

 郵便局で買える額面500円の硬貨と、造幣局に申し込んで抽選で買える高級な硬貨と2種類あるそうです。

 全部揃えると、オークションで高値が付きそうだなと思いました。特に抽選の方は、全部揃えるのは大変そうですので。



● 勲章の話

 博物館には、各種の勲章も展示されていました。

 一番豪華な勲章は、天皇がもらう「大勲位菊花章頸飾」だそうです。これは、ともかく豪華でした。

 この首飾りは、首を囲む飾り板の部分に、文字が隠されているそうです(「明」「治」と掲示されていました)。でも、言われても分からなかったです。難易度高すぎです。

 また、それ以外にも、各分野向けの勲章が展示されていました。

 それらを見終わった後、案内のおじさんが「もし、どれか1つ勲章をもらえるとすれば、どの勲章が欲しいですか?」と質問をしました。

 見学の6人は、どれがよいのか分からず、とりあえず一番豪華な「大勲位菊花章頸飾」かなあと答えました。

 おじさんの答えは「文化勲章」でした。理由は「年金が付くから」。年に350万円の年金が付くそうです。

 この話を聞いた瞬間、全員の目の色が変わり「文化勲章が欲しいです」と意見が一致しました。

 文化勲章に年金が付くというのは知りませんでした。350万円は、けっこうなお値段です。

 でも、もらうのは最晩年だろうし、人によっては、文化に打ち込んできて、あまりお金がなかったりするので(年金がほとんどない職業だったりするだろうし)、そんなものなのかもしれないなと思いました。



 博物館では、いろいろと小ネタ的な話が多かったです。

 その中から、いくつかピックアップして掲載しておきます。



● ギザ10の秘密

 古い10円玉は、縁にギザギザが付いています。このギザギザが、なぜ付いているのかという質問が、案内のおじさんからありました。

 私達が昔学校で習った話だと、50円玉や100円玉にギザギザが付いているのは、目が見えない人でも区別が付くからという理由です。

 しかし、答えは違っていました。もっと、生々しいものでした。

 昔は、高い貨幣は金貨、銀貨だったそうです。そして、金貨や銀貨だと、人びとが縁を少しずつ分からない程度削って、金や銀を取ってしまう問題があったそうです。

 なので、削ったら分かるように、縁にギザを付けていた。それが、そもそものギザの起こりだそうです。

 そして、その伝統があり、当時10円玉が最高貨幣だったので、ギザが付けられていたということでした。

 なので、50円玉、100円玉の登場とともに、入れ替わるように数年で、ギザがなくなったそうです。

 これは知りませんでした。

 ちなみに、現在の最高貨幣である500円玉には、斜めギザという特殊な加工が施されています。

 これも、言われるまで気が付きませんでした。



● 貨幣の製造枚数

 年によって、大幅に増減があるそうです。

 非常に少ない年の例として紹介されたのは、昭和62年(1987年)の50円玉です。77万5000枚しか作られなかったそうです。

 流通用ではなく、記念用に作られたと言っていました。

 この数がどれだけ少ないかと言うと、通常の年なら1000万〜2000万前後の枚数が製造されます。その10分の1以下です。

 なので、この年の50円玉を見つけたら、貴重なので、取っておくとよいそうです。

 ちなみに、今年の5円玉も製造枚数が少ないそうです。今年の5円玉を見つけたら、取っておくとよさそうです。



● 外国に持っていくと喜ばれる貨幣

 これは、クイズで出されましたが、正解しました。5円玉。穴あき貨幣は珍しいからです。

 海外にホームステイに行く人が、持って行くという話を、以前聞いていました。



● 職員の採用

 職員は、練習としてプラスチックで各種彫像を作ったり、技術の研鑽に余念がないそうです。

 そんな職員の採用資格は? と尋ねてみたところ、美術や工芸系の専門高校以上の人だそうです。

 博物館や売店には、そういった人たちが作った、様々な彫像が飾ってありました。



● 500ウォン

 博物館には、貨幣の診断機がありました。直径・厚さ・重さ・材質を調べて、貨幣の状態が正常か、働きすぎかを検査するというものです。

 案内のおじさんが、自販機を騙すことで名を馳せた500ウォンを持っていましたので、検査してみました。

 結果は、働きすぎ。

 現在では、500ウォン対策で、500円玉の材質を変えており、自販機でもそういったものをチェックしているので、500ウォンは通らないということでした。

 あと、博物館には、簡便な貨幣の分別機も用意されていました。

 これは、溝のついた坂を転がすと、貨幣が自動で分別されるというものです。

 仕掛けは磁石。普通、貨幣は磁石にくっつかないですが、材料に混ざっている金属の関係で、坂を転がる時に微妙にブレーキが掛かるそうです。

 この仕掛けは知りませんでした。



● 世界の金の量

 世界には、金がどれぐらいあるのかと質問がありました。

 答えは、25mプール1杯分だそうです。そりゃあ、希少価値があるなと思いました。

 それだけ少ない金なので、オリンピックの金メダルの金は、ほんの少しだそうです。82gの銀と、6gの金が、金メダルに使われている金属とのことでした。

(とはいえ、毎年採掘されているので、徐々に増えてはいるのでしょうが)



● 陶器の貨幣

 太平洋戦争の末期に作られ、実際に使われなかった、「陶器の貨幣」も展示されていました。

 かなりしょぼかったです。

 お金はその国の健全度を測る物差しですが、ここまで来たら、国としてかなり衰退しているなと思いました。



● 骨灰皿

 貴金属の品位(含有比率)を調査する方法のところで紹介されていた「骨の灰」で出来た皿。

 この皿の上に、金属を置いて溶かすと、金と銀だけが残って、あとは骨に吸収されるそうです。

 へーと思いました。

 ちなみに、骨は牛や羊を使うそうです。見学のおばさんが「人間の骨ですか!」と驚いて聞いていましたが、人間の骨ではないそうです。



● 竹流金(たけながしきん)

 淀川でしじみ取りの人が見つけた金の塊。竹に流し込んだような形をしています。

 豊臣家の隠し軍資金ではないかと考えられているそうです。

 埋蔵金? と思いました。



● 加納夏雄

 明治の貨幣を作る際に、機械を輸入した本国のイギリスと、金型の原型をやり取りするのに時間が掛かるからと、この人がチャチャっと彫って修正して、イギリスの技術者たちがびっくりしたそうです。

 というわけで、この人について検索してみたら、その筋では有名な名工のようです。

□大辞林 - 加納夏雄
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?search=%E3%81%8B%E3%81%AE%E3%81%86&match=&itemid=03915600

□刀装具の世界 - 加納夏雄系
http://www.weblio.jp/content/%E5%8A%A0%E7%B4%8D%E5%A4%8F%E9%9B%84%E7%B3%BB

 以下、大辞林からの引用です。

<引用開始>
 (1828-1898) 幕末・明治の彫金家。京都生まれ。江戸に出て、独力で大成。明治前期を代表する作家と評される。

 維新後、金・銀貨、勲章の原型を製作。東京美校教授。代表作「月雁(つきにかり)図鉄額」
<引用終了>



● 工場の見学

 見学のラストは工場の内部です。ここは写真撮影禁止でした。

 作業場はクリーン・ルームになっていて、みんな白衣に帽子にマスクの格好でした。

 工場ではプルーフ貨幣を作っていて、その工程を順に追っていくことができました。

 貨幣も、磨き上げると美しいです。ピカピカ輝いていました。



 全部の見学が終わったら、2時間程度が経っていました。

 いろいろと豆知識的な内容が多く、面白かったです。

 本局ではないので、通常の貨幣を製造しているところは見られなかったですが、そういったものとは違うものも作っているのだということを知って楽しめました。

 しかし、あんな池袋のど真ん中に工場があるとは知りませんでした。

 行くのも簡単ですし、あまり混んでいないようでしたので、暇な人は行ってみるのもありなのではないかと思いました。
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