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2010年04月14日 21:59:24
 演劇「おやすみなさい、ぼくの、マリー・ルウ」を、三月下旬に見てきました。

 友人のryota氏が出演しているので、見に行きました。いつも、ryota氏がやっている「劇団ピンク校舎」よりも抽象的な方向性の演劇でした(ryota氏は、今回は、他の劇団の客演でした)。

 抽象的な演劇は、難易度が高くてちょっと苦手ですが、今回の演劇ぐらいなら大丈夫だなと思いました。

 以下、感想を羅列して書いていきます。



● シナリオの構成

 シナリオは、主人公と六人の女性が出てきて、その六人の女性が、順番に主人公に絡むことで、話が明らかになっていくというシンプルなものでした。

 なので、入り組んだ話というわけでもないので、破綻なども見られませんでした。

 また、二人目の女性からは謎も提示されて、ミステリー的に、徐々に情報が明らかにされていく展開だったので、よかったと思います。

 映画だとちょっとシンプルすぎるかと思いますが、演劇では役者の肉体が間を持たせてくれるので、これぐらいのシンプルな構成でよいのかなと思いました。



● 序盤の展開

 話は、女性が順番に主人公に絡むことで進んでいくのですが、一人目の時は、前説が何もなく、「これは抽象演劇なのか? もし、そうなら、このまま二時間続くのは辛いぞ」と思いました。

 二人目で、話の方向性が明らかになったので安心しましたが、最初はちょっとドキドキしました。



● 主役は大変

 主役の人は、二時間出ずっぱりで台詞も物凄く多くて、大変だっただろうなと思いました。

 彼は、何度か台詞に引っ掛かっていましたが、あれだけ長いと仕方がないだろうと思いました。

 主役を張るのも、楽じゃないですね。

 あと、主役を張るのに、容姿は大切だなと思いました。キャストを入れ替えると、ちょっと成立しないなと思いましたので。



● 台詞の繰り返し

 気になったのは、同じ長台詞が何度も繰り返されることです。物語の基調となる主旋律のようなものだというのは分かるのですが、回数が多く、一つ一つの台詞が長かったので、ちょっと辛かったです。

 ryota氏がいつもやっている「劇団ピンク校舎」の演劇は、非常に具体的な話で、同じ台詞は繰り返されず、話がどんどん進んでいくので、自分としてはそっちの方が好みでした。



● 言語学者の割には、言語学方面の話はなかった

 主人公は言語学者という設定なのですが、言語学方面の話は出ず、古生物学的な話ばかりが展開されていたのが気になりました。

 ここは素直に考古学者とか古生物学者とかにしておいた方がよかったのでは? と思いました。



● 三博士は息抜き?

 主人公と女性の絡みの合間々々に、三博士が出てきて、ギャグをかまします。

 演出はryota氏ということでしたが、ここはちょうど息抜きの部分なんだろうなと感じました。そういうこともあるのか、ryota氏はコミカルにはっちゃけていました。

 あと、三博士ということで、キリスト生誕と何か絡むのかと思っていましたが、特にそういった方向性ではなかったようです。



● ryota氏の足元

 ぱっつんぱっつんの靴下を履いていて、出てくるたびに、あれは、自足なのか、詰め物をしているのかと、凄く気になりました。



● 三博士の声の通り

 一番太った人の声の通りが一番よかったです。

「演劇の声」が難しいなと思うことの一つは、台詞ごとの音量のダイナミック・レンジです。

 その昔「笑の大学」の映画版をDVDで見た時に、役所広司の台詞よりも、稲垣吾郎の台詞の方が聴き取りやすかったことがあります。

 なぜなら、役所広司は演技が達者で、演技の内容によって台詞の音量が変わり、稲垣吾郎は全部同じ音量でしゃべるからです。

 今回の演劇では、一番太った人は、割と同じトーンでしゃべっていて、声の通りがよいこともあって、非常に素直に耳に入ってきました。

 ryota氏は、抑揚をけっこう付けていたのですが、演劇の音量と地の音量を行ったり来たりしているように聞こえて、ちょっと違和感がありました。

 これは、私がryota氏のことを個人的に知っているために、地に近い音量だと、観客モードから友人モードになり、素に戻って聞いてしまうためかもしれないなと思いました。



● 大道具と小道具

「こういうシーンと思ってね」という抽象的な舞台設定でした。逆に衣装は華やかな感じでした。

 小道具に関しては、劇の冒頭の人形劇は、ぺらぺらのビニールではなく、もう少ししっかりした素材を使った方がよいだろうと思いました。端の方が曲がっていましたので。



● 女性の見え方

 妹役の女性と、奥さん役の女性ですが、表情を作っている時は可愛く見えるのに、その演技をやめた途端に可愛くなくなるのは、ちょっとびっくりしました。

 これが、役者の演技というものでしょうか?

 表情と演技で、人の印象というものは、大きく変わるのだなと思いました。



● 歯の矯正

 女性陣の中では、母親役の人が上手いなと思いました。

 彼女は歯の矯正器具をはめていたのですが、この年でそういったことをするというのは、役者として上を目指しているからなのかなと思いました。



● 魚は眠るんですが……

 えー、突っ込みです。

 魚は眠ります。

 シナリオは、「魚は眠らない」という前提で作られていたのですが、魚は眠ります。

 凄い突っ込みたかったのですが、「これはそういう話だし」ということで、スルーしました。



● 粗筋

 以下、粗筋です(話の流れだけを書いています)。

 主人公は記憶喪失の男性。彼は、エジプトの遺跡の発掘中に、生き埋めになり、短い時間しか記憶を保持できなくなった。また、生き埋めになった前後の記憶がぐちゃぐちゃになった。

 その主人公は、世紀の大発見をしていたらしい。主人公の記憶を蘇らせ、その情報を引き出すための策が講じられる。

 病院の医師たちは、主人公の家族などに扮した女性を主人公に面会させる。そして、彼の脳を刺激して、記憶の断片を繋げていこうとする……。



● 総評

 それなりに楽しめました。でも、友人が出ているという条件がなければ、なかなか見に行かないなあというのが素直なところでした。

 まあ、たいていの小劇場系の演劇は、そうだと思います。

 というわけで、次の「劇団ピンク校舎」での演劇を期待しています。
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