クロノス・クラウン - 記事検索

ツイート @rutenさんをフォロー
クロクロ ショップ 本、ゲーム、同人誌他を販売
クロクロ ツールズ 便利なWebアプリを多数収録
IT用語大辞典 IT用語を解説
ソフトウェア
めもりーくりーなー Winのメモリーをお掃除するソフト
Novel Supporter 小説推敲補助ソフト
PCソフト 便利なソフトを多数公開
Webサービス 便利で楽しいサービス多数
レトロゲームファクトリー レトロゲーム移植会社のお仕事小説
#電書ハック 電子書籍編集部のお仕事小説
顔貌売人 IT系ミステリ
裏切りのプログラム IT系ミステリ
ゲーム
Little Bit War Switch向け高速RTS
TinyWar high-speed 1ステージ数分の8bit風RTS
EX リバーシ 変形盤面、ステージ多数
PuzzleAndGame.com ブラウザで遊べるパズルやゲーム
同人活動
るてんのお部屋 コミケなどで活動(DL販売
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00009AV5P/cronuscrown-22
2010年06月25日 10:37:35
坂東玉三郎 舞踊集2「鷺娘」
 歌舞伎の映像作品「坂東玉三郎舞踊集2 鷺娘」のDVDを五月下旬に見ました。

 当代の五代目坂東玉三郎が演じる作品で、「鐘が岬」「稲船」「黒髪」「鷺娘」が収録されています。

 本命は「鷺娘」です。ため息が出るような美しさと儚さで、素晴らしかったです。



● 鳥に仮託した儚さ

 鳥というもの、特に鷺や白鳥、鶴のような鳥は、なぜ儚さを感じるのでしょうか。

 空を飛ぶために細く洗練されたフォルムや、死んで後の姿が、そういった感情を呼び起こさせるのかもしれません。

 また、鳥は、体の大きさの割りに、寿命が短い動物なので、その死が目に付きやすいのかもしれません。

 鷺娘では、羽の姿を写し取った着物や、所作でもって、鳥の持つ儚いイメージを舞踊として具現化していました。



● 雪景色の儚さ

 鷺娘の舞台は雪の降り注ぐ季節です。

 雪の儚さは言うまでもありません。掌の上で淡く溶けるだけでなく、季節の移ろいとともに、姿を消していきます。

 銀白色のまばゆい世界を作りながらも、視界から色彩を奪い、切なさを感じさせてくれます。

 それは低温と寒風による死の象徴であり、身を震わす存在です。

 その雪景色に立つ白無垢の女性の姿。

 彼女の姿を見て、死を思い浮かべない人は稀だと思います。



● 死に行く鷺娘の儚さ

 そういった景色の中、現れるのが「鷺娘」です。

 白を基調とした墨色の情景のなかで、叶わなかった恋に思いを馳せながら死んでいく女性。

 最後の死の瞬間の苦しみの姿まで含めて、非常に印象的でした。



● 粗筋

 以下、粗筋です(短いので最後まで書いています)。

 主人公は白無垢の若い女。彼女は望まぬ相手に嫁ぎ行く。彼女は自分の人生を降り返り、叶わなかった恋に思いを馳せる。

 彼女は鷺の精であった。彼女は雪景色の中、生き絶えていく。彼女は自らの情念を示すように、激しい苦悶の姿でその生を終える。



● 参考リンク

□歌舞伎への誘い - 『鷺娘』
http://www2.ntj.jac.go.jp/unesco/kabuki/jp/5/5_04_15.html

□「鷺娘」の責め
http://www5b.biglobe.ne.jp/~kabusk/sakuhin102.htm
最新20件 (全て見る)

柳井が執筆した本や商品 (全て見る

マンガでわかるJavaScriptのPromise
JavaScriptのPromiseをマンガで解説。無料。
レトロ風RPG 全コード
JSのレトロゲーム風RPGの全コードを掲載&解説。
タワーディフェンス 全コード
JSのタワーディフェンスの全コードを掲載&解説。
レトロゲームファクトリー
過去のゲームを最新機用に移植する会社のお仕事小説。新潮社より発売中。
#電書ハック
電子書籍編集部のお仕事小説。文藝春秋より発売中。
顔貌売人 ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬
シリーズ第2弾。文藝春秋より発売中。
裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬
松本清張賞の最終候補に残った拙作小説(デビュー作)。

サイト目次

PCソフト/Webアプリ/ゲーム

記事/マンガ

柳井の同人活動

開発

携帯・スマホ

アナログ・ゲーム

Cronus Crown(クロノス・クラウン)のトップページに戻る
(c)2002-2024 Cronus Crown (c)1997-2024 Masakazu Yanai
ご意見・お問い合わせはサイト情報 弊社への連絡までお願いします
個人情報の取り扱い、利用者情報の外部送信について