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2010年07月14日 11:43:50
ダーククリスタル
 映画「ダーククリスタル」のDVDを六月中旬に見ました。

 1982年の映画で、原案・監督はジム・ヘンソン。共同監督はフランク・オズ。脚本はデヴィッド・オデルです。

 マペット映画の傑作。キーラ可愛いよ。キーラ可愛い。



● キーラ

 この映画「ダーククリスタル」は、マペット映画の傑作として名高い作品です。実際見てみると、よくもまあ、ここまで異世界を構築したなという感じで、独特のファンタジー世界を作り上げています。

 でも、映画としては、序盤あまり面白くありませんでした。なぜならば、世界説明に終始しており、物語もラストまでの道程が簡単に予想が付くものだったからです。

 筋としては、クリスタルが割れ、光と闇に分かれた種族が滅びようとしていて、それを救うために少年が旅に出るというものです。

 紆余曲折の末に、分かれたものが、元に戻るなり融合するなりするのだろうというのは、最初の段階で分かります。

 たぶん、この序盤のまま最後まで行っていれば、映像的には凄いけど、映画としてはつまらない作品になっていただろうなと思いました。

 それが面白くなっていくのが、「キーラ」という女の子キャラが出てからです。



 まず、このキーラがともかく可愛いです。卑怯なぐらいに可愛い。日本人もびっくりの萌えキャラです。

 そして、このキーラがやたら有能です。そして強いです。言うならば、お姉ちゃんキャラです。

 主人公の少年はまだ頼りなく、キーラと出会って以降、ほとんどの問題は、キーラが主人公を守りながら一人で解決します。

 とにかく可愛くて強くて格好いい。この映画は、キーラで持っているなと思いました。

 でもまあ、中川翔子にどことなく似ているんですよねキーラ。あの顔の下半分が突き出た感じが。

 そう思っていたら、同じようなことを思っている人が多いらしくて、二人を並べた画像が検索でいくつか見つかりました。

http://tokyojoe.asablo.jp/blog/2008/06/27/3597730

 DVDにはメイキングもついていました。そこで、キーラを造形した人形作家が、「キーラをいかに可愛くするのかが肝だ」と監督に言われて、何度も何度も作りなおしたと語っていました。

 そのこだわりは成功しているなと思いました。



● メイキング

 DVDにはメイキングがついていました。この手の人形特撮系の映画は、メイキングが必須ですね。この映画の人形の凄さと、その操作の大変さ、中に人が入っている場合の、その中の人のパフォーマンスの凄さがよく分かりました。

 まず、人形は二つの技術で作られているのが分かりました。一つはロボット技術です。目や表情、指の動きなどを、機械操作で数人が付き従って動いています。

 これは、日本の文楽に近いです。まさに黒子状態で、数人が画面の下で動かしていました。

 もう一つは、中にアクターが入っての演技です。人間として不自然な姿勢で人形の中に入り、凄いポーズで演技をしています。まるで拷問かと思うようなきつい姿勢も多かったです。

 この組み合わせで、人形を現実世界の生き物のように操作していました。

 製作には五年かかったそうですが、これだけの人材を五年間拘束して、物量を投入するとは、映画とう産業は凄いなと思いました。



● 粗筋

 以下、粗筋です(終盤の直前ぐらいまで書いています)。

 その惑星にはクリスタルが存在した。そのクリスタルが割れ、世界を支配していた種族は、光の種族と闇の種族に分裂した。時が経ち、それらの種族には死が近づいていた。

 光の種族と闇の種族は連動していた。一方の人が死ねば、対応するもう一方の人も死ぬ。光の種族に養われていた亜人種の少年は、長老にクリスタルの欠片を探すように言われる。彼は、その欠片を求めて旅に出る。

 旅先で出会った老女の許で、主人公はクリスタルの欠片を手に入れる。だが、その場所が、闇の種族の手の者に襲われる。主人公は命からがら逃げ出す。そして、一人の同族の少女と出会う。

 主人公は、彼女と共に、闇の種族の城を目指す。そして、欠けたクリスタルを元に戻そうとする。
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