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2011年10月01日 23:55:20
国立国会図書館は、登録カードを作っているので、今日久し振りに国立国会図書館に行ってきました。とはいえ、読むのは専らマンガです。
本当は、もっと行って、入り浸りたいのですが、そういうわけにもいかないです。仕事もあるので。
というわけで、今日探したり、読んだりしたマンガです。1巻完結マンガ縛りです。
●「バード〜砂漠の勝負師〜」青山広美(あおやま ひろみ)
ありませんでした。ギャンブル・フィッシュの方はあったのですが、遡って読みたかったので。残念です。
青山広美は、ギャンブル・フィッシュ以外は入っていない感じでした。
●「わだち」松本零士
SFマンガ。松本零士がよく描く、風呂に入らないような汚らしい予備校生が主人公です。
ストーリーは凄かったです。近いマンガがあるとすれば、「14歳」(楳図かずお)です。でも、こちらは、それを1巻で描いています(分厚いので実質2巻)。
松本零士的四畳半世界から、世界各国V.S.日本、太陽系脱出、恒星間航行、大地球への日本人移住、新惑星でのサバイバル、異星生物との戦い……、と1巻でどんどん話が膨らんでいきます。
なんというか、第1話から、SFが立ち上がるまでの世界が徐々に変わる様が、鳥肌が立つように怖いです。
きっと、戦争が始まる前夜って、こんな感じなんだろうなと。そんな感じで、徐々に世の中が変わっていきます。
あと、登場する女性たちが、みんな行動パターンが同じで凄いです。困っていて、主人公しかいない時は主人公を頼り、イケメンが出てくると主人公から去っていく。
主人公の周りには、入れ代わり立ち代わり女性が現れるのに、どんどんイケメンに持っていかれる。
うん、まあ、そうだよね。
「ただしイケメンに限る」を地で行っています。
面白かったです。
●「はっぽうやぶれ」かわぐちかいじ
ありませんでした。残念。
●「ネムルバカ」石黒 正数
ありませんでした。残念。
●「孤独のグルメ」原作・久住昌之、作画・谷口ジロー
話題になっていたのに見逃していたマンガです。
あー、これは非常によいです。この、独り言の嵐とでも言うべき、淡々とした食の描写。
気取ってもなく、通ぶってもなく、誰もが「あー、ある」と思うような濃厚な脳内会話。
これはとても楽しめました。読んだ人が人に勧めたくなるのも分かります。私もお勧めです。
●「惑星をつぐ者」戸田尚伸
おぼろげに読んだ記憶があるようなないような。ジャンプマンガなので読んでいた可能性は高いです。
1巻マンガとしては、それなりに面白いし、評価する人が多いのも分かりますが、個人的にはそれほど突き抜けてよいとは思いませんでした。
同じ1〜2巻程度のジャンプマンガなら、「バオー来訪者」や「機械戦士ギルファー」「メタルK」の方が面白いと思うので。
●「虹ヶ原ホログラフ」浅野いにお
よく考えたら、「おやすみプンプン」も「ソラニン」も、私は読まずに飛ばしていたことを思い出しました。
というわけで肌合い的に合いませんでした。絵は上手いのですが、なぜか読もうという気の起こらない状態が続いています。
いつか、面白いと感じる日が来るのだろうか。まあ、相性の問題なので、仕方がありません。
●「ブラッドハーレーの馬車」沙村広明
私の読書遍歴を考えると、読んでいないとおかしなマンガです。でも、タイミングを逃がして読んでいませんでした。
感想は「えっ、表紙とタイトルから西部劇のガンアクション物だと思っていたのですが」「沙村広明は拷問マンガが大好きだなあ」です。
孤児院の女の子が、刑務所の慰み者になるために、どんどんさらわれるという話でした。
巻末の作者のあとがきで、「編集に赤毛のアンみたいなのと言われた」とかなんとか書いてありました。うん、まあ、全然違いますね。
面白い面白くないで言えば、まあ悪くはないけどという感じです。娘がやって来たお父さんのところはぐっときました。
ただ、人体損壊系は、痛々しいのはちょっと萎えるなあというのが、個人的な感想でした。
というわけで、1〜2巻程度のお勧めマンガを教えていただけると、喜んで「国会図書館で読むリスト」に加えます。