映画「インフェルノ」のDVDを七月下旬に見ました。
1980年の作品で、監督・脚本はダリオ・アルジェント。出演はリー・マクロスキー他です。
雰囲気は出ていたのですが、映画は面白くなかったです。
● 盛り上がらない
この映画のどこが面白くなかったのかと思い返してみたのですが、ストーリーを牽引力あるように演出できていないのが原因かなと思いました。
いちおう、物語自体には牽引力が配置されているのですが、うまく演出されていません。
以下、牽引力です。
・主人公の姉がピンチ。
・「三人の母」という本に対応する、建築物があるらしいという謎。
演出次第ではもう少し面白くなりそうなのですが、謎の提示と解決が連続しておらず、最後の方まで話がリンクせず、ただ映像が続くという状態になっています。
この映画のフィルムを分断して、コラージュみたいに話を継ぎ変えて再構成すると、少しは面白くなるのかなと思いました。
● 粗筋
以下、粗筋です(いちおうネタバレあり。最後の方まで書いています)。
主人公は大学生。遠方に住む彼の姉は「三人の母」という本を入手して以来、恐怖に怯えていた。彼女が住む建物は、その三人の母の一人に捧げられた建物だった。
彼女は主人公に手紙を書く。主人公は、紆余曲折の末、姉の元に来る。しかし姉はいなかった。彼女は既に惨殺されていた。
主人公は、姉の住んでいたアパートを調べる。そして、そこに「三人の母」の著者と、それにまつわる殺人者の影を発見する。