映画「アイアンマン2」のDVDを七月下旬に見ました。
2010年の作品で、監督はジョン・ファヴロー、脚本はジャスティン・セロー。主演はロバート・ダウニー・Jrです。
派手でなかなか思い白かったです。
● 親子の話
シリーズ物の二作目。いちおう三部物になる予定。今回は親子の意思の継承を軸に、物語が組み立てられていました。
その軸の一つが、不完全なアーク・リアクターの改良です。
人体に有害な影響を及ぼし、寿命を縮めるアーク・リアクターを、父親の残したヒントを元に改良できるか? また、父親が目指した世界を、主人公が共有して受け継げるか?
この二つが、表側の「親子の話」になります。
もう一つの軸は、裏側の「親子の話」とでも言う話です。
主人公の父親と袂を分かった科学者のアーク・リアクター。その力を受け継いだ「もう一人の息子」との対決です。
この二つの軸で、物語は構成されていました。
● ミッキー・ローク
この「もう一人の息子」を演じるのがミッキー・ロークです。
ミッキー・ロークが、あの風貌で、天才物理学者兼ハッカーを演じます。凄いギャップで、それがまたよかったです。
● 秘書ちゃん
このシリーズでの個人的に一番の楽しみは、グウィネス・パルトロー演じるペッパー・ポッツです。
あの、真面目そうで、どこか薄幸そうな雰囲気が非常に萌えます。というか非常によい。
今回、このペッパー・ポッツが会社の社長にまでなり、色々と活躍するのですが、もっとキャラ萌え的な方向で活躍して欲しかったです。
女キャラがもう一人出てきたせいで、そういった方向では、いまいちスポットが当たらず残念でした。
● S.H.I.E.L.D.
この映画では、正義の秘密組織として、特殊機関S.H.I.E.L.D.が出てきます。
マーベル・ヒーロー物の映画を、横軸で繋ぐための設定です。
うん、まあ、この設定は存在しない方が、映画はすっきりして面白くなるよね。そう思いました。
この設定があるせいで、ちょっと冗長になり、なんとなくもっさりとした展開になっていました。
映画の進行にそんなに寄与していないし、考え物だよなあと思いました。もっとレベル高く使ってくれればよいのでしょうが。
● 粗筋
以下、粗筋です(終盤ぐらいまで書いています。あまりネタバレ的な映画ではないので気にしないでよいと思います)。
主人公は軍事企業の社長にして、ロボット工学の天才にして、ロボットスーツを着たヒーロー。
彼は自分の正体を公表して、正義の力を行使し続ける。しかし、主人公の奔放な性格と、個人に力が集中することを懸念したアメリカ軍から、スーツの引渡しを要求される。
その頃、活躍する主人公の報道を見て、恨みを募らせる人物がいた。それは、ロボットスーツの原動力となるアーク・リアクターを共同開発して袂を分かった科学者の息子だった。
彼は自分でバトル・スーツを開発する。そして、主人公を襲い、かなりのところまで追い詰める。だが、最終的に捕まってしまい、刑務所に入る。
その様子を見ていた男がいた。軍事企業の社長で、主人公のライバルの人物だ。彼は科学者を奪い、自分の下でスーツを開発させる。
しかし科学者が作ったのはスーツではなく、遠隔操作のロボットだった。そして科学者は、自分のロボット兵を操り、主人公を襲撃する計画を立てる。