映画「ランド・オブ・ザ・デッド」のDVDを八月上旬に見ました。
2005年の映画で、監督・脚本はジョージ・A・ロメロ。主演はサイモン・ベイカー、客演はデニス・ホッパーです。
なんか、普通の映画っぽく、普通に面白かったです。あれっ?
● ゾンビ映画
ジョージ・A・ロメロの、ゾンビ新シリーズ。ゾンビ発生から三年後の世界を描いた映画です。
ゾンビの一部が知性を持ち、群れを作る様子が描かれています。
どうでもよいですが、このシリーズではゾンビが徐々に知性を持ち、群れを作り、社会していくという流れになります。そしてゾンビは経年劣化で徐々に朽ちていきます。
またゾンビの発生と共に、人類の数は激減しています。このことは、ゾンビの供給量が減っていることを意味しています。
そのため、もし人類が絶滅しなければ、あるタイミングで、ゾンビの数が頭打ちになり、減少を始め、消耗と供給のバランスが取れる均衡点に至るはずです。
こんな感じのグラフになるはずです。
人類‾‾\
□□□□□\□/‾\
□□□□□□×□□□\
□□□□□/□\___\__
ゾンビ_/
できればこのシリーズは、そこまで描いてくれればいいのになあと思っています。というのも、この次の「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」(2007年)では、過去に戻ってしまいましたので。
(その後の「サバイバル・オブ・ザ・デッド」(2009年)は未見です)
● 絵作り
なんか、普通のSFアクション映画になっていました。二十年ぶりのゾンビシリーズだそうですが、随分絵が変わったなあという印象を持ちました。
個人的には「ゾンビ」(1978年)ぐらいの絵が好きでした。
● インタビュー
本作のDVDには特典映像として、インタビューが付いていました。
いやあ、ロメロは、本当に人生を楽しんでいる感じだなあと思いました。いい笑顔をします。ああいう年の取り方をしたいです。
あと、デニス・ホッパーが「ロメロのゾンビに出たかったんだよ」と力説していてよかったです。
今回の感想を書くにあたってデニス・ホッパーについて調べなおしたのですが、いつの間にか(2010年5月29日)に死んでいました。
知らなかった……。
● 粗筋
以下、粗筋です(特に大きなネタバレなし)。
主人公は軍人。彼はゾンビ発生後の世界で働いている。その世界では人類は残り少なくなっていた。そして富裕民と貧民に明確に分かれていた。主人公はその下層の方に属していた。
主人公の同僚の男は上層に這い上がろうとして付け届けを欠かさないようにしていた。しかし、支配者がその道を許さないことを知り、反逆を試みる。
その頃主人公は軍を辞めて放浪の旅に出ようとしていた。しかし、その反逆の討伐のために連れ戻される。
それとは別のところで大きな動きがあった。ゾンビたちが群れを作り、侵攻を始めたのだ。
人間たちの世界はゾンビの大群に襲われる。主人公は、反逆者を追いながら、人間たちを救うために活躍する。