クロノス・クラウン - 記事検索

おすすめ
自作の本やゲーム他を販売
便利なWebアプリが多数
ソフトウェア
めもりーくりーなー Winのメモリーを掃除
Novel Supporter 小説推敲補助ソフト
PCソフト まとめ
Webサービス
Kindle Unlimited マンガまとめ 巻数の多いマンガを集計
ゲームブック
闇の聖杯の儀式 電書のゲームブック
ゲーム
Little Land War... Win向けSRPG
Little Bit War Switch向け高速RTS
TinyWar... 1面数分の8bit風RTS
EX リバーシ 変形盤面、盤面多数
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001TBUJ6O/cronuscrown-22
2011年11月11日 16:52:32
ダイアリー・オブ・ザ・デッド
 映画「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」のDVDを八月上旬に見ました。

 2007年の作品で、監督・脚本はジョージ・A・ロメロ。出演はミシェル・モーガン、ジョシュ・クローズ他。

 フェイクドキュメンタリーの作品です。いや、うーん、私が見たいロメロはこういう方向性ではない。そう思う映画でした。



● ゾンビ発生時点を現代視点で描く

 ロメロのゾンビ・シリーズは、最も古いものは1968年です。それからこの映画までに、三十九年が経っています。つまり、時代背景は大きく変わっています。

 本作では、現代的バックグラウンドを元に、ゾンビ発生時点の話を描いています。

 どこが「現代的」かというと、「ネットワークによる情報供給」がキーになっているところです。

 この映画では、マスメディアの崩壊が描かれます。ゾンビの発生と共に、マスのメディアが機能しなくなり、個人の動画アップロードが情報共有の手段になります。

 世界各地の人間は、現状や対策方法を伝えるために、自ら情報発信者となって、記録を残し、アップロードし、情報公開を行います。

 その様子が、実に現代的です。

 その昔、クトゥルフ物の小説などで、殺されゆく人間が、最後の瞬間まで日記を書く描写がありました。

 そういった「死の瞬間の記録」が、明確な目的意識と、次に続く人たちへのパスとして、「意味を持った行為」として成立していきます。

 これは、ちょっと面白かったです。

 ゾンビに襲われた人たちが「逃げる」のではなく、警鐘のために「記録」する。これはネットワークの発達以前には考えられなかった「パニック描写」です。

 そういった点では、ちょっと面白い切り口だなあと思いました。



● 主観映像によるフェイクドキュメンタリー

 この映画は、主観映像によるフェイクドキュメンタリーです。

 ただ、そんなに怖くないし、映画の内容を盛り上げる上で有効に機能しているとは思えません。

 なぜ怖くないのかと考えてみたんですが、フェイクドキュメンタリーの怖さって「分からなさ」だからだと思います。

 見えない、画面に入らない、暗い、ぶれるなど、「対象が分からない怖さ」が、この手法の肝です。

 でも、この映画はゾンビ映画です。何が起こるのかみんな分かっています。だから、主観映像にしても怖くない。

 画面に次に何が来るのか分かっていたら、主観映像の意味がありません。

 なので、この映画で、フェイクドキュメンタリーは効果を上げていないのだろうなあと思いました。



● 大学の映像の先生

 何者? という感じです。

 ただの飲んだくれの先生かと思ったら、どうも軍隊経験者らしくて、武闘派で、行く先々で武器を入手してはゾンビを迎撃します。

 他の登場人物の学生たちはしょぼいのに、この先生一人だけ強かったです。



● 粗筋

 以下、粗筋です(最後まで書いています。あまりネタバレは関係ないと思います)。

 主人公たちは、大学で映像を専攻している。彼らは実習としてホラー映画を撮っていた。

 その頃、町でゾンビが発生する。主人公たちは、メディアからその情報を得る。

 そして主人公の一人が、今後ビデオを回し続けて映像を記録すると言い出す。彼はドキュメンタリー作家を目指していた。

 メディアからの情報が徐々に途絶えだす。仲間が死に、ゾンビに成り出す。彼らは、徐々に荒れていく世界を体験する。

 そして、メディアからの情報に代わり、個人が投稿した映像が世界に溢れ出す。それは世界中での同時多発的ゾンビ発生を告げていた。しかしそこには何の文脈もなく、解決方法もなかった。

 主人公たちは、邸宅に住む友人の家に行く。だがそこもゾンビに犯され始めていた。主人公の一人はその屋敷に閉じこもり、記録としての映像を編集する。
最新20件 (全て見る)

オススメ電書 (全て見る

動画講座 (全て見る

サイト目次

おすすめ

PCソフト/Webアプリ

ゲーム

マンガ

記事

柳井の同人活動

開発

携帯・スマホ

アナログ・ゲーム

Cronus Crown(クロノス・クラウン)のトップページに戻る
(c)2002-2024 Cronus Crown (c)1997-2024 Masakazu Yanai
ご意見・お問い合わせはサイト情報 弊社への連絡までお願いします
個人情報の取り扱い、利用者情報の外部送信について