TVシリーズ「アウターリミッツ」のDVD1枚目を十二月の下旬に見ました。
「アウターリミッツ」は、1963年〜1965年にかけて放映されたSFのTV映画シリーズです。いろんな本や映画で元ネタとして使われているので、いつかちゃんと見ておかないといけないと思い、とりあえず1枚目(3話分)を見ました。
いやあ、いいですね。これは面白い。
そして、3話目の「エラ星人」の話が、破壊的にトラウマ物で凄かったです。これを、子供の頃に見たら、数日夢に出そうだと思いました。
というわけで、見た3話について感想を書いていきます。
● シリーズの情報
まずは、このシリーズの情報です。DVDは以下です。
□ アウターリミッツ 完全版 1st SEASON DVD-BOX 1
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0007CEY5I/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&tag=cronuscrown-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B0007CEY5I
解説が書いてあるサイトは以下です。
□アウターリミッツ
http://amasaki.web.infoseek.co.jp/drama/outerlimits.html
□アウターリミッツ (THE OUTER LIMITS)
http://cwaweb.bai.ne.jp/~ohishi/uchida/tv/outerlimits.html
以下感想です。
● 「宇宙人現わる」 THE GALAXY BEING
粗筋:ラジオ局の技師が、宇宙からの怪電波をキャッチする。それは太陽系外の情報生物だった。トラブルの結果、情報生物はエネルギー生命体として実体化されてしまう……。
非常にミニマムな箱庭的だけど、「このシリーズはSFですよ」という部分が前面に押し出されている話です。
傑作ではなく、佳作といった感じの作品。
白黒映像のなかでの、「超常現象」の描写としても、なかなかよかったです。
たまに「えっ、どうやって撮ったの?」と思う瞬間もあり、映像マジック的にも面白かったです。
● 「もう一人の自分」 THE HUNDRED DAYS OF THE DRAGON
粗筋:筋肉を弛緩させて、顔の形を変える薬を某国が開発した。その国は、その技術を使い、大統領候補を替え玉に換え、まんまと大統領を輩出する。しかし大統領の親族が、入れ替わりを疑い始める……。
こちらは1話目とは違い、もう少し現実寄りの話です。スパイ系の話で、そこまでSF的ではありません。
これを1話目にしなくてよかったなあと思います。シリーズの方向性が分からなくなるので。
それなりに面白かったですが、このシリーズに入れる必要性については微妙かなと思いました。
● 「ゆがめられた世界統一」 THE ARCHITECTS OF FEAR
粗筋:世界を平和に向かわせるには、共通の敵を作るしかない。世界の科学者たちは、そのために偽の宇宙侵略者を作ることを決める。そして一人の男性を手術し、身体器官を交換して、架空の生態系で生きる異星人に作りかえる……。
一言で言うと「マジキチ」な話です。
作品のほとんどが、人間を、人間でない生き物に改造していく身体改造シーンです。
そして出来上がる、白黒映像の拙い造形の「エラ星人」が破壊的に恐ろしいです。
傑作。
そして、破壊的にトラウマになる話。
こりゃあ、後の作品に、影響を与えたりするだろうなあと思いました。
恐ろしくて、不快感たっぷりで、よかったです。