映画「カレンダー・ガールズ」のDVDを2012年7月に見ました。
2003年の映画で、監督はナイジェル・コール、脚本はティム・ファース他、出演はヘレン・ミレン他。
英国の田舎町の主婦達が、募金のためにヌードカレンダーを作ったという実話を基にしたコメディ作品です。
面白かったのですが、実話ベースなので、映画途中で起きた問題が、映画ラストまで解決しなかったりして、ちょっとそこが惜しいなと思いました。
● あらすじ
以下、あらすじです。ネタバレが気になるような話ではないので、そのまま書きます。
英国の片田舎の町。その婦人会に所属している主人公は、変わったことが好きな性格で、刺激に飢えていた。
そんなある時、仲間の婦人の夫が白血病で死ぬ。彼女の気を紛らわせようとして、主人公は一計を案じる。
毎年制作している婦人会のポスターをヌードポスターにして、その収益を病院に寄付しようというものだ。
賛同者は徐々に集まり、ヌードポスターは完成する。予想以上の反響を呼び、ポスターは飛ぶように売れる。
さらに、話は海外に飛び火し、アメリカに招かれ、彼女達は時の人となる。
しかし、有頂天になっている主人公とは裏腹に、彼女の息子はドラッグで警察に捕まり、夫も非難にさらされる……。
● 熟年ヌード
老年ヌードと言った方がよいのかも。
この映画を見て思ったのは「割とあっさり、みんな脱ぐんだなあ」ということです。
性的興奮はまるでなかったですが、案外かわいい感じで微笑ましかったです。愛玩犬を見るような感じですかね。
撮影している人が上手いのでしょう。見苦しい感じになっていなかったのが、よかったです。
● わらしべ長者的展開
脱いだことが反響を呼び、どんどん話が大きくなっていく様が面白かったです。
人生、ブレイクする時は、こんな感じで「何かが吹っ切れ」て、それが周りに衝撃を持って迎えられるのかなあと思いました。
しかしまあ、調子に乗っている時は、本当にとんとん拍子で物事が進みますね。そして、それを冷静な目で見ると、危なっかしくってしょうがない。
カレンダーを増刷したり、家族を置いてアメリカに遠征に行ったり。
ものが「カレンダー」なので、同じものは、そんなに長く売れないよなと思いながら、ドキドキして見てしまいました。
● 有頂天で足元おろそか
映画では、主人公が波に乗って、どんどん話を展開させていくのですが、家族の方はおろそかになっていました。
そこに、きちんとした問題解決は用意されておらず、実話だから仕方がないのかなと思いました。
そこまできれいに落ちていたらよかったのですが。