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2014年03月23日 02:17:23
特攻大作戦
 映画「特攻大作戦」のDVDを、2012年8月に見ました。

 1967年の映画で、監督は「ロバート・アルドリッチ」、脚本は「ナリー・ジョンソン」、主演はリー・マーヴィンで、その他癖のある男優がわんさかと出てきます。

 なかなか面白かったです。



● The Dirty Dozen

 この映画の原題は「The Dirty Dozen」です。「汚れた12人」。音もよく、かっこいい名前です。

 そして、その名前の通り、この映画には12人の悪役が出てきます。軍隊で悪さをして、長期の刑や死刑を宣告された者たちです。

 この12人を訓練して、特殊部隊として運用する指揮官が、この映画の主人公になります。

 この手の「特殊な人の寄せ集め物」によくある「全員が特殊技能を持っている」といった設定は特にありません。全員「ワル」であることと、性格が違うことぐらいが特徴です。

 その中でも、ボス格の人間(チャールズ・ブロンソン)などもいたりして、12人いる割には、個々人を覚えて見ることができました。

 ただし、この12人は、性格と能力にかなり差があるため、「こいつ、やられそうだな」というのが、序盤からうすうすと感じたりもします。



● 3つのパート

 映画は3つのパートでできています。

 1つ目はスカウトから訓練。2つ目は大規模演習。3つ目は実戦です。

 個人的には、真ん中のパートが、敵対している指揮官の鼻っ柱を折ることも含めて、スカッとしていて一番好きでした。

 映画としての問題は、2番目のパートと3番目のパートの繋がりがないことです。どちらか一方でよかったのではないかと思いました。



● 最終パートの陰惨さ

 最終パートでは、計画を立てて侵入するものの、予期せぬことが起き、臨機応変の対応になり、仲間が次から次に死んでいきます。

 一言で言うと、陰惨です。

 2番目のパートが根明な感じだったのと非常に対照的です。

 個人的には、2番目のパートのトーンで、全編まとめてくれた方が、好みだったなあと思いました。



● あらすじ

 以下、あらすじです。

 1944年。アメリカ軍では、特赦作戦という作戦を計画した。死刑や長期の刑を受けている元兵士の囚人を集めて、困難な仕事に当たらせる特殊部隊を編制するというものだ。

 主人公はその指揮官になる。彼は、12人を選び、徹底的に鍛え上げる。だが、そんな彼らを見下し、物の役に立たないと言う、指揮官もいた。

 彼らはその汚名を返上するべく、大規模な演習に参加する。そして、見事活躍して、その存在感を誇示する。

 実際の作戦が開始する。ドイツ軍の上級将校たちがパーティーをする館に接近して、一網打尽にするというものだ。

 だが、現場では様々な混乱が起きる。1人死に、また1人死に、多大な犠牲を出しながら作戦は遂行される。
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