表題の通りです。2013年に書いた「マンガで分かる Java入門講座」の第2版を作成しています。
ほぼ作業が終わっているので、盆明け後に第2版完成を宣言しようと思います。
マンガをけっこうなページ見直して修整して、テキストやコードも改良しています。サンプルコードのダウンロードファイルの中身も、1〜2割増えています。
マンガで分かる Java入門講座
さて、今回、新しい試みとして、本講座を全部収めたPDF版の有料販売を始めました。全ての項目に「しおり」が付いており、各章に分割したファイルも同梱されています。
PDFのダウンロード ページ数は1165ページ。その内、マンガ部分は832ページです。
作成の表向きの理由は、ローカルで全てを手元に置いて、いつでも見られる状態にしたい。そういった要望に応えるためです。
裏向きの理由は、1年ぐらい準備に時間をかけて本コンテンツを公開したけど、特にお金が発生していない。そういったものです。
PDF版を作ったとはいえ、Webで公開しているバージョンは、完全に公開したままにしています。
「ローカルで見たい」「作者を応援したい」そういった方は、購入していただければ助かります。1ページ1円以下の格安価格ですので。
(執筆に辺り、マンガを描くツール、サイトを構築するCGIから自作したので、壮大な赤字プロジェクトです)
以後、紙の本と電子書籍の比較の話です。
この「マンガで分かる Java入門講座」は、書籍で「マンガでわかるJavaプログラミング」を書いた際に、「やっぱり300ページぐらいじゃ、全然足りないよなあ」と思い、無償で執筆したものです。
その結果、Javaの基本から、クラスやオブジェクトの説明をするまでに、PDFで1200ページほどかかりました。紙の書籍なら4冊分です。
これはどういうことかと言うと、紙の本として出すことは事実上不可能ということです。ページ数が多すぎるので。
今回、「マンガで分かる Java入門講座」をPDFにコンバートして思ったのは、本という紙の媒体は、制約が大きいということです。
それとともに、「最初からページ数を無視した電子メディアでの出版社からの販売」というのが、今後増えると、こういった企画もできるのだろうなと思いました。
本の執筆の仕事をしていると、ページ数を削る作業がけっこう大変です。1冊の2倍以上の原稿を書いたあと、半分以下に縮めるなど、よくあります。
その分、濃くなっているとも言えますが、丁寧な説明ができなくなっているとも言えます。
今回、PDF版の販売開始という、新しい試みを通して、色々と考えさせられました。