今日、映画「クイール」の先行試写会を
のごさんと一緒に見てきました。しかしまあ、誘われたメールに、マスの感覚とのずれを一緒に把握しましょうといった内容が書かれてあり、私も彼岸に行っちゃった人扱いですかと思いました(とか書いていますが、誘っていただいてありがとうございました)。
ちなみに、のごさんに比べると、私はかなり薄い人間です。
(以下、ネタばれ中心です)
「クイール」は、盲導犬の一生のお話です。生まれた子犬が盲導犬になり、視覚障害者(パートナー)と共に生活をするようになり、そのままパートナーに先立たれ、最後は死を迎えるというお話です。
いろいろと本になったり商品化されているお話なので、知っている人もいるかもしれません。もちろん映画の後は、盲導犬関連の募金コーナーがあり、盲導犬の啓蒙的意味合いが強い映画でした。
見た感想は「子供の頃に公民館で見たタイプの映画だなあ」でした。犬好きだったり、感動話好きな方ならよいかと思います。私はまあ、こういう機会でもないとまず見ないなあと思いました。物語に関しては、普通の人なら感動するお話なのかもしれませんが、私が抱いた感想は「そりゃあ、あんまりだろう」でした。
盲導犬として厳しい訓練を積まされ、ようやく盲導犬になったと思ったら、パートナーに先立たれ、その後仕事もなく老いて死を迎える。なんというか、完全に空回りした人生(犬生)のお話です。
そういった感想を持ったという話しを、観賞後にのごさんにしていたのですが、のごさんが「でもまあ、その結果有名になり、盲導犬の啓蒙や、人を感動させるという実績を作ったので、それが仕事といえなくもない」と言っていました。
ああ、そういう考え方もあるなあと思い、それはそれで人生に意義があったのかもしれないと考えを改めました。
映画としてはまあ、手堅くかっちりという感じでしょうか。映画館のせいか、映画自体のせいか謎なのですが、妙にBGMの音程がズレまくるのが気になりました。映画館の音声再生がちょっとおかしいのかなあと思いました。テープがたるんでいる時のような振れ方だったので。