本日、塩野七生の「
チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」を読了しました。現在は、「
マキアヴェッリと『君主論』」を3/5ほど読み進めています。
話は少し飛びますが、数日前にAmazonから本が届いた時に、Foresightという雑誌の広告が入っていました。そこに、塩野七生の推薦文が「写真入り」で載っていました。
「うわー、もうおばあちゃんだ」
写真を見た時、そう思いました。ローマ人の物語が終わるまでは倒れないで欲しいなあ、本気でそう思いました。
長い作品を書いている人は、完結するのが先か、著者が死ぬのが先か心配になります。
さて、チェーザレ・ボルジアとマキアヴェッリですが、この二人は同時代人です。実際に何度も顔を合わせて、それぞれの仕事(政治のやり取り)をしています。
この2冊の本ですが、逆の順番で読まないで正解だったなと思いました。
「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」で、時代背景や歴史の流れを塩野七生の分かりやすい語り口で頭に入れておいてよかったです。
「マキアヴェッリと『君主論』」では、本の半分がマキアヴェッリの人生の解説に割かれているのですが、これが結構難しいです。「チェーザレ・ボルジア」で予習しておいたおかげで「ああ、あの事件か」とすらすらと読めるのですが、逆に読んでいるとちょっと辛かったです。
本を読む順番が重要だなと思ったのは、最近ではカエサルの「
ガリア戦記」を読んだ時です。
10代の頃に一度半分くらいまで読んだのですが、時代背景がさっぱり分からずに挫折しました。今年の1月ぐらいに読んだ時は、塩野七生の「
ローマ人の物語」のカエサル編を読んだあとだったのですらすらと読めました。
なんやかやで、塩野七生の本は、他の本を読むための予習として役に立っています。