2005年10月28日 16:46:50
映画「スイング・ガールズ」のDVDを10月の上旬に見ました。
騒がれていたのでどんなのかなと思っていたのですが、正直言って、同じ監督の同コンセプトの映画「ウォーター・ボーイズ」の方が遥かに出来がよかったです。
決して駄目な映画ではないのですが、同じコンセプトで撮った場合は、前を越えないと評価は低くなります。
女の子がわらわらと出て来るので騙されますが、話はめりはりが乏しいですし、進行が緩いですし、プロットの接続が飛んでいる感じがするところもあるし、説明責任が果たされていない場所もあるし。
いくつか入っている要素のなかには解決せずに終わるものもあったりして、全体として消化不良でした。竹中直人の使い方も全く一緒なのもどうかなと思います。うーん。
感想としては、「“女の子”と“音楽”という主題はそれだけで強いな」でした。主題が強いと、弱点がある程度隠せるんだろうなと思います。
登場人物に関しても、キャラ立てのエピソードの粗密があり、ある時点での演技に対して、前提のエピソードが欠けていたり弱かったりとバランスが悪いです。
あと、ネットを見ていると「眼鏡の女の子がいい」という意見が多かったですが、「いや、もうちょっと可愛くないと」というのが正直なところでした。私は、眼鏡が付けば誰でもいいという人ではないので。
そういった感じの登場人物なのですが、太った女の子と、ギターの二人組みはいい味を出していました。あとはどれもパンチが弱いです。
平均点は越えているし、十分楽しめる映画でしたが、私が人にすすめることはないなというのが正直なところでした。
粗筋に関しては「女の子たちがジャズをやる」で多分いいと思います。それ以上でも、それ以下でもないので。