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2005年11月06日 15:11:25
 映画「イージー・ライダー」のDVDを10月上旬に見ましたので感想です。

 これは、伝説になる映画だ。

 いろいろなところで名前を聞く本作ですが、「面白い」という評価よりも前に、「凄い」という感想をまず最初に抱きました。「見るべき1本」と言われるわけです。



 さて、本作は「モーターサイクル」と「ドラッグ」と「セックス」をテーマにした映画です。(と、インタビューで製作者たちが言っていました)

 粗筋は以下の通り。

 ドラッグの密売で一財産を築いたL.A.出身の主人公2人。彼らは、稼いだお金をバイクの燃料タンクに仕込み、アメリカ大陸横断の旅に出た。

 新興の文化圏に属し、自由を体現し、長髪の主人公。しかし南部の人々は彼らを敵と見なし、排除しようとする。

 そして主人公たちが旅の果てに得たものは……。

 という内容です。

 前半はバイクとともにアメリカの自然の雄大さと、不毛さと、美しさを、これでもかと描き、後半はそこに住む人間の矮小さと狭量さを徹底的に描く。

 そして終盤の「ドラッグ」を使いながらの「セックス」シーン。前衛芸術のような画面は、酩酊感を伴う不思議なものでした。

 見終わったあとの率直な感想は、「これはドラッグを決めながらバッググラウンドで見ると最高な映画なんだろうな」でした。ドラッグはしたことがないですが。

 パーティーの間、大画面でエンドレスで流していたり、そういう使い方をしてよい映画だと思いました。



 DVDには非常に長いインタビューが付いてました。それによると本作の重要なポイントは「長髪」だと言っていました。

 「イージー・ライダー」は、1969年の作だそうです。この時代、本当の若者文化がスクリーンに出て来ることはなかったそうです。それを赤裸々に描いたのが本作。作られていない、生の時代性が反映されているとのことでした。

 映画を見ていると、ともかく「長髪」であるというだけで主人公たちは迫害されます。今から考えると非常に奇異な感じですが、迫害の理由はいつの時代でも「自分たちとは違う」ということなのだとよく分かります。

 「南部なのに黒人が出てこないのはなぜかとよく聞かれるが、それは本作のテーマが長髪だからだ。その部分がブレないように黒人は一切出さなかった」という言葉が、テーマの切り取り方のうまさを物語っているなと思いました。

 そして衝撃のラストシーン。

 あんぐりしました。びびりました。これは伝説になるなと。



 さて、インタビューは、映画よりも衝撃的な内容でした。

 映画撮影の間、役者も含めてほとんどの人が、ドラッグでラリりながら撮影をしていたと。

 ……ええ、時代性というか、なかなか凄いです。インタビューの大半は、どの撮影のときに、どんな風にドラッグを使っていたかばっかりです。

 いろんな意味で、伝説的な映画だと思いました。
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