2005年11月12日 20:06:51
映画「ヴァン・ヘルシング」のDVDを10月中旬に見ました。
スーパー・ヒーローが多数出て来る、いわゆる「オール・スター物」です。
ヘルシング、ドラキュラ、フランケンシュタインの怪物、狼男、ジキルとハイドなど、その手のキャラを多数登場させてシナリオに組み込むといった内容のお話です。
出て来るキャラの種類から、微妙に「リーグ・オブ・レジェンド」と被るなと思いました。まあ、本作の方が世界観の統一や、シナリオの整合性はうまく取れていますが。
お話は、以下の通り。
主人公のヘルシングは法王庁に属すモンスターハンター。彼はドラキュラ退治を命じられ、発明好きのモンクとともにトランシルバニアに飛ぶ。
その地では「ドラキュラを倒すまで一族全員天国には行かない!」と誓った王族があり、その最後の生き残りの兄妹が戦っていた。
だが、兄はドラキュラの手に掛かり、残りは妹のアナ姫だけになってしまう。ヘルシングはアナ姫とともにドラキュラ退治に乗り出す。
通常の吸血鬼は十字架を怖がり、心臓に杭を刺せば殺せる。だが、ドラキュラはそんなことでは死なない。彼に隠された秘密はいったい何なのか? そして彼は何を企んでいるのか?
ヘルシングたちは、ドラキュラの部下の吸血鬼たちと戦いながら、その謎に迫っていく。
こんな感じです。
骨格となるこのメイン・ストーリーに、様々な怪奇スターたちが伏線として絡んでいく構成になっています。
以下、個人的感想です。
「何でやたらめったらターザンごっこするかな」という不可思議さはあったのですが、映画自体はけっこう楽しめました。
どういう意図なのかよく分かりませんが、馬鹿の一つ覚えのように「いろんなキャラがワイヤーにぶら下がってサーカスのように移動します」。うーん、謎だ。
あと、思ったのは「ボウガンは音が地味だからアクション映画向きの武器ではない」ということです。映画の前半は「連射ボウガン」をバンバン使うのですが、「プシュッ! プシュッ!」という感じの音で相当地味です。
やはりアクション映画は「ドガン! ズキュン! バギ! グシャ!」など派手な効果音があってなんぼのものだと思いました。色物は厳しいです。
とはいえ、ちゃんとハリウッドのお約束も満載で、「走っている乗り物は必ず爆発炎上する」とか、そういった要素はてんこ盛りです。そこら辺は「正統派だな」と感じました。
あと気になったのは「アナ姫の細眉」です。まあ、時代考証とは無縁のこの手の映画ですが、スーパーモデルのような細い眉です。
それと、アナ姫に関しては服装も気になりました。コルセットを付けているのですが、「コルセットを付けて格闘アクションはできないだろう」と思いました。
いやまあ、そんなことはどうでもよく、「コルセットを付けて胴を締めている」くせに、「胸がまったく強調されていないのはなぜだろう」と思いました。もしかして貧乳なのか? 顔は濃いのに貧乳ですか。凄く気になりました。
まあ、こういう映画は、いろんな設定をどう「つぎはぎ」して、1本のストーリーに仕上げるかが見所なのですが、その部分ではけっこう成功している方ではないかと思いました。
アクションもそこそこ楽しめましたし。
ただ、「132分は頑張り過ぎだろう」と思いました。長くても120分ぐらいが見やすくていいです。