2005年12月22日 00:31:33
映画「オーメン3 最後の闘争」のDVDを11月中旬に見ました。
オーメン3部作のなかで一番面白かったです。
オーメン1、2は、古めかし過ぎてちょっと辛いなと思っていたのですが、オーメン3はそういう印象もなく、素直に楽しめました。
何より、対決構造がはっきりしていて、ドキドキしました。
また、オーメン1、2で背景説明は全て終わっているので、完全に物語の展開だけに集中していたのも楽しめた要因だと思います。
以下、粗筋です。(終盤近くまで書いているので、ネタバレ気味)
悪魔の子ダミアンは32歳になった。大人になった彼は、米国籍の世界的大企業「ソーン」の社長として君臨していた。
ある日、ダミアンはイギリスに大使として赴任することに決める。聖書外典の記述から、イギリスのどこかにキリストの再来が誕生することに気付いたからだ。
その頃イタリアでは、ダミアンを葬るために7人の聖職者が7本のメギドの剣を持ち、立ち上がった。彼らはダミアンと前後するようにイギリスに入り、彼の暗殺を目論む。
イギリスではキリストの再来の赤子が誕生する。同じ頃、ダミアンはテレビキャスターの女性と親密になる。そして彼女の息子を悪魔の手先へと変えていく。そしてダミアンは自分の信者を集め、「キリストの再来を探し出し、殺害せよ」と命令する。
次々に対決するダミアンと聖職者たち。だがダミアンの力は圧倒的で、聖職者たちは1人、また1人と葬られていく。
最後の1人となった聖職者は、テレビキャスターの女性にダミアンの正体を話し、最後の対決に協力させようとする。
そして、最後の戦いが始まった……。
前述の通り、対決構造がはっきりしており、さらにシナリオの道具立てがよく、観客をぐっと引き込みます。
7本のメギドの剣、7人の聖職者、天文台、集う3つの星、炎上する人、キリストの再来の誕生、狩り、犬の群れ、大集会、666、……。
なかなか、ぐっとくる映画でした。
不満点があるとすれば、悪魔信者たちの集会での「ダミアンの演説の内容がしょぼい」ということと、「ラストの締め方がしょぼい」(キリスト教系映画に多い)ということぐらいです。それ以外は、総じてよかったです。
何より、ダミアンが邪悪っぽくてよかったです。あと、「あんな貫禄のある32歳はちょっと」と思いました。