2005年12月31日 13:16:18
映画「ジョンQ」のDVDを11月下旬に見たので感想です。
この映画、駄目です。
物語の柱となるメイン・プロットが駄目過ぎて、映画の出来以前に滅茶苦茶です。
映画の主人公というのは、観客に共感を覚えさせ、物語の牽引役になるべき存在です。その主人公の起こす行動がとことん駄目。
要約すると、「息子の心臓手術の費用を保険でまかなおうと思ったけど、保険がおりなかったので、ブチ切れて病院ジャックをして立てこもり、『息子の手術をしろ』と医者や患者を脅す」という物語です。
えー、議論の余地なしに、主人公頭悪過ぎなのですが。
それも、計画的にやったのでもなく、奥さんに「あなた何とかしてよ!」と電話で言われて、プッツンきて、何の計画も準備もなしに、拳銃一丁持って病院で暴れ始めます。
そして、しどろもどろになりながら、場当たり的に物事に対処していきます。
こんな主人公に、どうやって共感しろと言うのだ……。映画中では、野次馬や関係者、監禁された人たちが主人公に共感していくのですが、アホかバカかと言いたい。
拳銃を振りかざして病院に立てこもり、医者や患者を脅すような極悪犯に同情の余地はないです。なのに、まるで善人のように描いています。
脚本家は、相当ずれた感性の持ち主としか思えません。最悪の脚本です。
「保険がおりない」という社会的問題は悪かもしれませんが、だからと言って「病院を襲ってもよい」ということにはなりません。
正直言って、反吐が出るような話でした。
以下、粗筋。
貧しい労働者のジョンQは、妻と息子の3人暮らし。
ある日、リトルリーグの試合を観に行ったとき、息子が急に倒れた。
病院に搬送されたあと、「息子には心臓の障害がある」と知らされる。
「助かるためには心臓移植しかない。だが心臓移植には高額の費用が掛かる」と医者は言う。
ジョンは保険で払うと話すが、彼の勤めている会社が、保険の種類を変えていたために保険は適用外だった。
必死に金を工面しようとするジョン。だがお金は全く足りない。
妻に「何とかしてよ!」と怒鳴られた彼は、拳銃を持って病院に乗り込み、緊急病棟を占拠し、医者と患者を監禁し、息子の心臓移植をするようにと脅迫を始めた。
心臓外科医の先生が正論を吐いてジョンQにいろいろと説明をするのですが、頭に血が上り拳銃も持っているジョンには何も通じません。
見ていて憐れでした。
最後は自嘲気味に、「はいはいやりますよ」という態度だし。
非常に駄目々々な映画だったのですが、一点だけ、よかったことがあります。
病院の女理事長が、若くて綺麗だったことです。華奢でショートカット。また、事件が起こったあとの服装がチャーミングでとてもよかったです。
すらりとしたボーイッシュな感じの美人さんは目の保養になります。私の好みの容姿の1つでした。おかげで、理事長のシーンは楽しめました。
(補足:たぶん、彼女はツンデレです)