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2006年01月15日 11:20:25
2005年の読書(1)(2004年12月〜2005年01月)はこちら
2005年の読書(2)(2005年02月)はこちら
2005年の読書(3)(2005年03月〜2005年06月)はこちら
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● 2005年11月(9冊/計87冊)

◆2005.11.07 援助者必携 はじめての精神科
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★★★★☆
(春日 武彦)

 これは面白いですよ。精神科医である著者が本音トークでいろいろとぶっちゃけたことを書いている本です。

 著者は何気に腹黒で、切れると黒い大人になります。また、切れなくても患者を生暖かい目で見ています。

 「手出しできない家庭は、誰か死んだらそのタイミングで何か変わるかもしれない」とか、「もっと悪化するまで放置した方が手を出しやすい」とか、「責任は分散させ、分散できないような場合は手出しをせずにスルーする」とか、「頑張るな」など、現場感溢れる話が多いです。

 「超実践的アドバイス集!」という帯の文句も嘘ではないです。


◆2005.11.13 演劇入門
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(★★★☆☆)
(平田 オリザ)

 「映画と小説と演劇の違いから“演出”というものを研究する」というテーマで、演劇関係の本を読み始めた1冊目。いろいろと違いが明確に分かり、参考になりました。


◆2005.11.14 脚本家・橋本忍の世界
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(★☆☆☆☆)
(村井 淳志)

 たまたま目に付いたので、橋本忍について概観するのもよいかと思い、購入した本。

 著者の独断と主観が入り過ぎているので、あまり参考になりませんでした。

 代表作にどういったものがあるのかを押さえられた点と、公開時の時代背景を把握できた点と、巻末の年表が役に立ちました。


◆2005.11.17 映像の原則 ビギナーからプロまでのコンテ主義
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★★★★★
(富野 由悠季)

 これは面白かったです。映像関係の本のなかでは、抜きん出て分かりやすく、体系的に、網羅的に書いてあります。

 何よりも、やたら出て来る“富野由悠季の嘆きや、ぼやきや、愚痴”が面白かったです。「富野由悠季という人物が面白い」と思う人なら、この部分だけでも十分楽しめます。

 また、富野由悠季の思想というか考え方は、非常に示唆に富んでいました。

 人によっては対立する要素も多く、「細部を積み重ねても作品にはならない。世の中には、細部を描けば作品になると勘違いしている人が多い」などといった趣旨の発言は興味深かったです。


◆2005.11.22 姑獲鳥の夏
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★★★★☆
(京極 夏彦)

 これはとても面白かったです。

 京極夏彦は、生まれて初めて読んだのが「狂骨の夢」で、人物がよく分からず、全く面白くなく、途中で読むのをやめた経緯があるので、長らく手を出していませんでした。

 連作なのを当時知っていれば、素直にこのシリーズ1冊目から読んだのにと後悔しました。

 ミステリーという意味ではかなり異色だなと思いました。

 「占星術殺人事件」などが、最後の最後ではらりと解ける快感を味わう小説なら、「姑獲鳥の夏」は主要登場人物が出揃った時点で事件の答えが読者には分かっていて、その答えに魅力的な登場人物たちがどう近付いていくかという部分を楽しむ小説でした。

 ミステリーというよりは、キャラクター小説でした。京極堂の詭弁的喋りが非常に面白かったです。


◆2005.11.22 新しい文学のために
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(★☆☆☆☆)
(大江 健三郎)

 文学者と呼ばれる人が、どういったことを考えているかを知りたいと思って読んだ本。

 うーん、文学者という人は、こんなことを考えながら本を読んだり、書いたりしているのか。少なくとも、エンターテインメントの視点からは、だいぶ遠い視点でした。

 何気に演劇関係の話も入っており、この時期に調べていた演劇関係の基礎情報も補足できて、参考になりました。


◆2005.11.26 演技と演出
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(★★★☆☆)
(平田 オリザ)

 少し前に読んだ「演劇入門」がよかったので、この本も購入して読みました。こちらもなかなか面白かったです。

 平田オリザ氏の本を読んでいて思ったのは、「自然な会話のなかから、いかに観客に有用な情報を伝えていくかの戦略部分がしっかりしているな」ということです。

 そのための配役の工夫が「演劇入門」では中心的に書かれていました。そしてこちらでは、もっと俳優よりの話が書かれていました。


◆2005.11.29 ハリウッド リライティング バイブル
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★★★★☆
(リンダ・シガー 著/田中裕之 訳)

 このシリーズは「夢を語る技術シリーズ」という、こっぱずかしい副題が付いているので何とも買いにくいのですが、内容は一級品です。

 脚本をブラッシュアップしたり、問題点を改善したりするための、非常に実務的なノウハウや考え方を集積した本です。

 中上級者向けですが、物語を書く人には非常に勉強になる本です。


◆2005.11.30 成井豊のワークショップ 感情解放のためのレッスン
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(★★☆☆☆)
(成井 豊)

 演劇の演技について調べている時期だったので、友人で俳優のryouta氏に、どういう本を読むと参考になるかと聞いて購入した本の1冊。もう1冊はメソード演技。

 キャラメルボックスを率いる成井豊氏が、キャラメルボックスでの訓練方法をまとめた本。

 キャラメルボックスの演劇は見たことがないので何とも言えないのですが、「まあ、1つの方法にしか過ぎなさそうだな」という印象を受けました。

 「演劇の世界では、確立された手法というのはない。その上で、人気のある劇団の訓練方法を見るのがまずはよいのではないか」といったことを言われたのですが、「なるほどな」と思いました。

 それにしても、肉体トレーニングは大変そうだなと思いました。




● 2005年12月(12冊/計99冊)

◆2005.12.02 実践演劇講座05 演出01
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(★☆☆☆☆)
(飯島光孝)

 高校演劇の演出の話を経験則で書いた話。非常に偏った内容で、参考になりませんでした。


◆2005.12.02 シャイニング・フォース 黒き竜の復活 ファイナルコンプリートガイド
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(★★☆☆☆)
(ファミ通責任編集)

 GBAの「シャイニング・フォース」の攻略本。メガドラ時代にこのシリーズは散々遊んだので、懐かしくなって購入。

 攻略本なので、面白いという判断基準だと★2つになってしまいますが、大変満足しました。

 GBA版も、そのうちプレイしてみたいですね。


◆2005.12.08 メソード演技
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(★★★☆☆)
(エドワード・D・イースティ著/米村あきら訳)

 現在の演劇、映画界で主流を占めるメソード演技の理論書。いろいろと興味を掻き立てられて面白かったです。

 基本は「感情を解放することで、肉体を無意識下でコントロールする手法」という内容でした。

 「いろいろな芸術分野でのアプローチの違い」ということを考えさせられて知的興奮を得ることができました。


◆2005.12.11 新訂 社会学入門
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★★★★☆
(倉沢 進/秋津葎郎/岩永雅也)

 放送大学の教材です。★4.5ぐらいあげてもよいかも。私と興味の分野が一致する方にはおすすめできます。

 社会学の諸分野の理論を概観できる本です。以下、参考までに、目次の大項目を挙げておきます。

1.社会学とは何か
2.社会学の方法
3.自我とコミュニケーション
4.集団と組織
5.文化と社会化
6.同調と逸脱
7.家族と社会
8.教育と市民社会
9.職業と階層
10.地域社会と生活
11.エスニシティと国家
12.大衆社会と政治
13.メディアと大衆
14.現代社会と宗教
15.現代社会の諸相


◆2005.12.11 火車
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(★★★☆☆)
(宮部 みゆき)

 読んでいる途中でわずかなネタばれがあったせいで、中盤でラストシーンまで推理できてしまって少しがっくりした本。

 ミステリーを読んでいる最中に、登場人物の名前を会話に出すのは禁句だなと思い知らされました。

 この本を読んだあと、「模倣犯」(ちょうど文庫版が出た)の話でM先輩と盛りあがりました。


◆2005.12.16 シナリオ構造論
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(★★★☆☆)
(野田 高梧)

 古いけど、非常にしっかりとしたシナリオ理論書。

 著者の野田高梧氏は、小津安二郎監督の映画の脚本などを書いていた人。豊富な知識を元に、様々な引用例を引きながらシナリオについて非常に深く考察していきます。

 実践的な内容や裏話的な話も多く、映画好きな人は読むと楽しめると思います。


◆2005.12.17 暗黒宇宙の謎
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★★★★☆
(谷口 義明)

 ブルーバックスの2005年10月21日発刊の本です。最新の宇宙観を、非常に分かりやすく、順序立てて説明していく好著。コンパクトなサイズにうまくまとめています。

 宇宙に関して少し勉強し直す必要を感じて手に取ったのですが当たりでした。


◆2005.12.18 ニュートリノ天体物理学入門
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(★★★☆☆)
(小柴 昌俊)

 本の半分以上もある「ノーベル賞受賞!」の黄金の帯が凄まじいブルーバックスの本です。

 「ニュートリノ天体物理学入門」というよりは、「小柴昌俊の生涯」といったほうが適切な本です。

 ニュートリノ天体物理学に関してもきちんと分かりますが、小柴昌俊氏の生涯について非常に詳しくなれます。


◆2005.12.20 量子力学が語る世界像
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(★★☆☆☆)
(和田 純夫)

 ブルーバックス。

 「量子力学」については、類似の本に比べても非常に分かりやすい本になっていました。

 しかし「世界像」に関しては言葉足らずという印象は拭えませんでした。


◆2005.12.25 文化人類学15の理論
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(★☆☆☆☆)
(綾部 恒雄 編)

 文化人類学の歴史的経緯を、15の代表的理論を中心に語った本。文化人類学について、非常に生暖かい視線になる1冊。

 文化人類学という分野が、どのようにヨーロッパ的偏見と非論理的思考からスタートし、幾多の反動と閥形成を経ながら現在に至ったかが浮き彫りになる本です。

 そういう意味では非常に真っ当に1つの学問分野について語った本かもしれないです。

 しかし、読み進めるうちに、どんどんと暗澹たる気分になっていくのはどうにかして欲しかったです。


◆2005.12.28 自己組織化とは何か
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(★★☆☆☆)
(都甲 潔/江崎 秀/林 健司)

 ブルーバックス。

 生物分野に偏り過ぎています。「そこは知っているので、それ以外のことを中心に書いて欲しかった」というのが素直な感想です。


◆2005.12.30 暗号の数理 改訂新版 作り方と解読の原理
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(★★☆☆☆)
(一松 信)

 ブルーバックス。暗号の歴史をたどった入門書。

 入門書としては、初心者向けに面白い話題をいろいろと提供していて、読者を飽きさせない作りになっていてよく出来ていました。

 歴史を再確認するという意味では役に立ちましたが、もう少し突っ込んだ本を買った方がよかったなと思いました。
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