映画「ラスト・グラディエーター」のビデオを1月の上旬に見ました。
(参考:
パンド株式会社◆ラスト・グラディエーター)
毎回実家に帰ると、父親が借りてきたビデオを見ることになるのですが、だいたいいつもハズレです。ある程度は覚悟していましたが、やはり生ぬるい感じの映画でした。
映画を見る前に父いわく。
「ラスト・グラディエーターというタイトルだから、ちょっと前に映画であった剣闘士が戦う映画の続編だと思うんだけど。誰だっけ主役?」
「グラディエーターのこと? それならラッセル・クロウだよ」
そう答えながら、「グラディエーターの続編の訳がねえ……」と思い、父と一緒に見ました。もちろん、続編でも何でもなかったです。
さて、映画が始まると、いきなりよく分からない言語での会話が始まりました。
父いわく。
「あれ、ドイツ語だ!?」
「そうなの? じゃあ、ドイツ映画じゃないの?」
「うーん、ローマを題材にした映画でイタリア語の映画はけっこう多かったけど、ドイツ語は初めてだな〜」
うちの父は、ビデオ屋に入った映画をかなり適当に借りてくる優良客です。去年は120〜130本ほど見たそうです。
父いわく
「最近体力がなくなってね、見る本数が減ったよ。映画は一日三十分だけ見て、翌日に続きを見るようにしているんだ」
えー、1本2時間として120本なら、480日掛かり計算が合わないのですが。でも“見た映画リスト”には120本ほど並んでいます。
(一昨年は一日一時間見ていました。途中でペースがダウンしたのでしょう)
何はともあれ、映画は最後まで見ました。
以下、粗筋です。
ローマが地中海世界の覇権を握った時代。ゲルマンのある部族がローマ軍によって滅ぼされた。
その部族の族長の息子二人は剣闘士として売られ、娘も奴隷として捕まった。
剣闘士になった兄弟は試合に出され、無敵の剣闘士ラゴスと戦うことになる。ラゴスは自由民であるが、富と名声のために剣闘士になった男だ。彼は屈強な肉体と、精緻な剣術を身に付けている。
ゲルマンの兄は切り伏せられ死亡し、弟は切られたものの命を止める。
弟は剣闘士のまま再び売られ、その場所で妹と再会する。男は剣闘士として、女は女剣闘士として訓練を受けさせられる。
そしてその場所にラゴスがやって来た。次の試合相手を物色するためだ。
兄の復讐を誓う弟は、ラゴスを倒すために腕を磨く。
だが妹は、ラゴスが兄を殺したことを知らない。彼女は自由民への道を手に入れるために、ラゴスへと近付き、体を許す。
兄妹の思いはすれ違い、そして二人の運命は悲劇へと突き進む。
基本は、文学的な悲劇を扱った映画です。ド派手な映画ではありません。
まったりとしたシーンが多く、ちょっと眠くなる展開の映画でしたが、終盤の剣闘試合はなかなか盛りあがりました。
まあ、こんなものかなと思いました。……B級です。
さて、映画が始まる前、父は映画の予告編を見ながら、面白そうな予告編の映画のタイトルを一生懸命にメモしていました。
映画が終わったあと、「面白くない映画を配給している会社が宣伝している映画も、ハズレの可能性が高いと思うんだけど」と、私は言いました。
「ああ、言われてみれば、そうかもしれないな……」
来年帰って来たときには、当たりを借りてきて欲しいものです。
あと、父が昨年見た映画のリストなのですが、父が面白いと思った映画は赤字で書いてありました。その映画の好みは、私とはだいぶ違っていました。