2006年04月17日 00:53:26
映画「モンスター」のDVDを三月上旬に見ました。
なかなか面白かったです。
主人公役のシャーリーズ・セロンが、体重を13kg増やして、顔を特殊メイクで不細工にして体当たりでチャレンジしたということで話題になっていましたが、頑張った甲斐があったろうなと思いました。
以下、粗筋です。
主人公の女性リーは、人生のドロップアウト組。やることなすこと裏目に出るタイプで、気付くと娼婦として生活せざるをえないような状態になっていた。
ある日、彼女は自殺を考える。
しかし、最後の客にもらった5ドルを使わずに死ぬのはもったいないと考え、目に止まったバーに入った。
そこは同性愛者がたむろしているバー。彼女はそこで、孤独な女性セルビーに声をかけられる。
「自分は同性愛者ではない」そういって会話することも拒むリー。しかし、互いに心に空白を持っている二人はやがて引かれあう。
セルビーは同性愛者だということで地元にいられなくなり、親戚夫婦のもとに預けられていた。彼女は両親や周囲の人々に反発して、リーと共同生活を始める。
しかし、現実は厳しかった。セルビーを養うにはお金が必要だった。
いつしかリーは客から売春の料金を取るだけでなく、命を奪い、全財産をむしりとるモンスターへと変貌していく。
映画を見た思ったのは、主人公が“怪物”なら、相方の女の子は“悪魔”ですね。
無垢な振りをして、人間を堕落させて暗黒面に引きずり込む。
どちらかというと、真面目に悩んで負のスバイラルに落ちて行く主人公よりも、自分はまったく落下せずに、相手だけをひたすら地獄の底に落としていき、それにまったく気付こうともしない相方の女の子の方が怖かったです。
恐るべし。
女と女のストーリーだけど、男とメフィストフェレスの話だなと思いました。
まあなんにせよ、佳作という感じの映画でした。傑作にはならないけど、それなりにきちんとよくできている作品という印象を受けました。
相方の女の子は、クリスティーナ・リッチです。DVDを見たあとに、これまでの出演作一覧が付いていたので確認したら、アダムス・ファミリーの女の子でした。
そういえば、あのオデ娘だ。
しかしまあ、シャーリーズ・セロン(長身)と、クリスティーナ・リッチ(背が低い)の身長差は凄かったです。
アイススケートのシーンは特にそう思いました。