映画「真夜中の弥次さん喜多さん」のDVDを五月中旬に見ました。
宮藤官九郎の監督作品です。
うーん、小ネタの集積の域を出ていない。瞬間瞬間は面白い部分もあるのですが、全体を見ればてんで駄目です。
四十五分間楽しませるのと、二時間楽しませるのでは、時間の差以上の大きな壁があるのだなと思いました。
好きな人はいるのかもしれないですが、それは部分に対する共感を出ないはずです。全体に対する評価ではやはり低いだろうなと感じました。
以下、粗筋です。
妻子持ちの弥次さんと、麻薬中毒患者の喜多さんは、ホモの恋人同士。
喜多さんの中毒を治すために、弥次さんはお伊勢参りに行くことに決め、二人は江戸を立って西に向かう。
その道中で、様々なトラブルに巻き込まれつつもずんずん進む。
しかし、ある時点で、弥次さんと喜多さんの真実の姿が明らかになる……。
この映画を見て思ったのは、前後の接続の妙がないと、二時間の映画としては持たせることが難しいなということです。
断片の繋ぎ合わせをするにしても、その前と後の意味的繋がりが濃厚であり、先への期待がうまく仕組まれていなければ二時間楽しませることはできません。
映画は“ネタのパッチワーク”では作れない。
この映画を見て、そう思いました。
しかしまあ、ホモ映画なのですが、長瀬智也と中村七之助の濃厚なキスシーンがやたらとあるのですが、二人ともがんばったなと思いました。プロだ。
本人たちはどう思っているのか分かりませんが、そういったシーンが出るたびに「役者は大変だな」と思いました。
腐女子には、大ウケなのかもしれませんが、現代日本の男子としては、辛いものがありました。
どうでもいいのですが、個人的には楳図かずおが出て来たので満足しています。