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2006年09月16日 02:23:32
アメリカン・グラフィティ
 映画「アメリカン・グラフィティ」のDVDを八月上旬に見ました。

 ジョージ・ルーカスのデビュー二作目の映画です。よくいろいろな本で名前を見かけるので、一度は見ておこうと思って借りてきました。

 要約すると、「車と女と青春」の映画でした。

 マンガで言うならば、週刊少年マガジンのヤンキーマンガのような内容でした。ただし、主人公たちは不良ではないですが。



 以下、粗筋です。

 高校を卒業した主人公は奨学金で大学に進学することが決まる。

 だが彼は、故郷を離れるべきかどうかまだ悩んでいた。

 そして故郷を発つ日の前夜、彼は友人たちに会う。親友で、妹の彼氏の同級生。喧嘩が強い街道レーサー。ひ弱なドジ男。

 そこで彼は親友に自分の悩みを告げる。親友は「町を出て行くべきだ」と言うが、主人公はまだ自分のなかで結論を出せないでいる。

 彼らはそれぞれ別れ、夜の町で遊ぶ。

 そして一晩の体験から、新しい人生観を見付けて変わっていく。



 四人の若い男たちのストーリーが並列的に語られていきます。

 今ではよく見る手法ですが、この当時は斬新な手法だったそうです。

 おかげで、粗筋は書き難いので、初期設定だけで止めておきます。

 各キャラのストーリーは、ばらばらに進行していますが、部分々々で重なり合ったりします。

 なぜならば、四人はそれぞれ車に乗って移動しているからです。

 “車”がテーマの一つであるこの映画では、シーンの多くは車のなかだったりします。



 この映画は「妹萌え」の映画だったりもします。

 女の子がたくさん出てくるのですが、このなかで主人公の妹が一番可愛いです。

 映画から切り取って、持って返りたくなります。

 ドラえもんの「テレビとりもち」があれば、一本釣りして自分のコレクションにします。

 残念ながら、「テレビとりもち」は持っていないので断念しなければならないのですが。



 また、この映画はラジオに関する作品でもあります。

 映画中、全編、当時のヒット曲が掛かりっぱなしです。これは車のラジオから流れているという設定で、登場人物のいる位置によって、音の状態まで変わるというこだわりようです。

 そして、物語上、ラジオDJ(ウルフマン・ジャック)が重要な働きをします。

 日本では考えられない設定ですが、主人公が放送中のラジオDJに会いに行きます。特に面識もないのですが、彼は勝手にラジオ局に入っていきます。

 「アメリカの地方ラジオ局は、こんな感じなのかな?」と思いました。どうなのでしょう。

 日本でも、地方のコミュニティFM局は、こんな感じなのかもしれませんが。



 さらに、アクション映画でもないこの作品ですが、なぜか“爆発分”があります。

 「ドガン!」と車が爆発する。

 「さすがハリウッド!」と思いました。



 このように、「アメリカン・グラフィティ」は一本の映画に、やたらと多くの要素が入っています。

 ある意味、「スター・ウォーズ」の多面的な作品づくりが、この頃から萌芽しているのかもしれないなと思いました。

 でもまあ、この作品は、青春映画としてはまあまあですが、今見るとさすがに「古いなあ」という印象を拭い去ることはできません。

 それほど面白いと感じる映画ではありませんでした。及第点は遥かに超えていますが。



 さて、このDVDにはメイキングとして関係者のインタビューが収録されています。

 これが実に興味深い。

 特に、「キャリー」のメイキングと合わせて見ると非常に面白いです。

 時系列的には、「アメリカン・グラフィティ」を撮ったルーカスが、「キャリー」の監督と一緒に「スター・ウォーズ」の合同オーディションをして、そのあと「スター・ウォーズ」を撮っています。

 「キャリー」のメイキングには、「キャリー」の関係者側から見たルーカスの話も出ているので、この流れが補完できるようになっています。



 どうやら、「アメリカン・グラフィティ」はかなり難航したようです。それは、ルーカスが映画会社を説得して撮影まで漕ぎ付けるのに非常に苦労したためです。

 前作(デビュー作)の映画配給会社の評価が芳しくなく、そのためなかなか出資してもらえなかったそうです。

 このエピソードを聞いて、ルーカスのデビュー作も見てみようという気になりました。TSUTAYAには並んでいるのを確認していますので。

 また、ルーカスは、配給会社から「スタッフも無名、俳優も無名だから、売りがないので、有名な人を誰か一人連れてこい」と言われます。

 彼は、日頃から目を掛けてもらっているコッポラをプロデューサーとして招き、撮影が許可されたそうです。

 コッポラは、ちょうど「ゴッド・ファーザー」の直後の頃。まさに映画配給会社が求めていたビッグネームだったと思います。



 さて、メイキングには俳優の話もいろいろとありました。

 そのなかで面白かったのは、ハリソン・フォードの話と、ロン・ハワードの話。

 ハリソン・フォードいわく。

「あの映画のときはさあ、俺は大工として一番脂が乗っていた時期なんだよ」

 ハリソン・フォードが大工をやっていたのは知っていましたが、そういう時期でしたか。

 また、他の関係者もハリソン・フォードの大工話をいろいろしていていました。

 「あの映画の前ぐらいに、彼にうちの家具とかをいろいろ作ってもらったんだ」というスタッフがいたり。

 「彼は俳優だけでは将来が危ないから、手に職を付けようとしていたんだね」という人がいたりして、なかなか面白かったです。



 ロン・ハワードは、映画監督のロン・ハワードです。

 この頃は俳優でした。彼は主人公の親友役です。

 インタビューの映像を見ていて思ったのは「この人は本当に映画が好きなんだな」ということです。

 物凄い目がきらきらと輝いていて、非常に楽しそうに映画のことを話していました。



 映画は「まあこんなものか」と思いましたが、メイキングで楽しめたので、トータルで価値あるDVDでした。
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