映画「ロミオ&ジュリエット」のDVDを九月下旬に見ました。
レオナルド・ディカプリオがロミオの作品です。
シェークスピアの「ロミオ&ジュリエット」の台詞を生かした現代版なのですが、何が凄いかというと、出て来るチンピラたちが、揃いも揃って“ポエマー”なところです。
どういうことかというと、町の不良にしか見えない奴らが、シェークスピアの詩的な台詞を凄い勢いで喋るのです。
その様子は、非常にシュールでした。「あんな知的なチンピラはどこにもいないよな」と思いました。
なかなか楽しめました。
以下、粗筋です。(最後まで書いています。有名な話なので、大丈夫だと思いますので)
ロミオは敵対する一家のジュリエットに恋をする。そして神父に頼んで密かに結婚式を挙げる。
しかし、両家の手下たちの戦いは激化して、ロミオの親友は殺される。
復讐したロミオは、町から追放される。
ジュリエットは父親の指示で、望まぬ男と結婚させられることになる。彼女は神父に相談し、仮死状態になる薬を手に入れ、死んだ振りをする。
神父はロミオにそのことを伝えるが、手紙は行き違いから届かない。
ジュリエットの葬式が行なわれる。
ロミオはジュリエットが死んだと勘違いし、ジュリエットの“死体”の横で毒をあおって死ぬ。
目覚めたジュリエットはロミオの死を知り、後を追う。
けっこう楽しめたのですが、古い劇を現代物にしたために、ちょっと変に思う場面がありました。
それは、神父がロミオに連絡を取るために、手紙(書留)を使うことです。電話しろよと思いました。
「トレーラーハウスだから電話がない」という設定なのでしょうが、携帯電話を持たせて、電波の届く範囲にいさせろよと思いました。
ここだけは「なんだかな」と思いました。
通信手段の進歩はドラマを劇的に変えてしまいます。
あと、劇中では、登場人物は銃を持って殺し合います。
彼らはその銃を、まるでフェンシングの剣のように“華麗に”扱います。変なポーズを取りながら撃ったりするのです
「そこまでするなら、全員銃でなく剣を持っていた方が面白いのにな」と思いました。
現代物なのに、なぜかみんな剣を持っている。そういうバージョンの「ロミオ&ジュリエット」も見てみたかったです。
「シルバ〜〜〜チャリオッッット!!!」と叫びながら剣を振り回して欲しかったです。