映画「グッドモーニング・ベトナム」のDVDを十二月初旬に見ました。
ロビン・ウィリアムズが軍属のラジオDJをする映画です。「グ〜〜〜〜ッ・モーニン・ベトナ〜ム!」と言いながら、ノリノリでDJをします。
製作年は1987年ということなので、かれこれ二十年近く前の映画なのですね。
映画の出来は、まあ普通かなと思いました。きちんと楽しめる映画なので、中の中ぐらいだと思います。
ベトナムを舞台にしていますが、戦争前夜といった時間軸のベトナムなので、泥沼の雰囲気はあまりありません。
それでも反戦的な意味合いの話が後半に絡んでくるのですが、映画自体の色合いからは、少し浮いていました。
でもまあ、ベトナム戦争を扱った映画で、ハッピーな気分だけで終わると、アメリカ国内での興行的に問題が出る可能性があるので、こういった方向性にならざるを得ないのかなと思いました。
以下、粗筋です。(ネタバレあり。中盤の最後ぐらいまで書いています)
戦争がまだ激化する前のベトナム。だが治安は少しずつ悪くなっており、兵の士気を上げることが急務になっていた。
そんななか、将軍は一人の男を呼んでくる。それは、軍属のラジオのDJだった。以前その男の放送を聞いた将軍は、米軍兵士を盛り上げるにはこの男しかいないと考えていた。
DJはベトナムにやってきた。そして、ノリノリで下世話な放送をして、すぐに兵士たちのスターになる。
しかし、そのことを快く思っていない者たちがいた。それは、情報部のお堅い連中だった。彼らは、様々な手を使ってDJを妨害しようとする。
その頃、DJは、ベトナムの町で一人の美しい少女に出会う。そして彼女を口説くために、少女が通う英語学校の臨時教師になる。
だが、彼女には同じ学校に通う兄がいた。最初はいがみ合っていたDJと兄だが、少女との交流を通して次第に友人となっていく。
しかし、米兵が増強され、戦況が激化していくうちに、その交流が思わぬところで飛び火し、DJの立場を危うくすることになった……。
知っている名前の映画を借りてくると、かなりの確率でロビン・ウィリアムズが出ているのですが、毎回いろんな役を演じています。
そのなかでも、こういう喋りまくる役は本人自身も好きそうだなと思いました。
しかしまあ、ロビン・ウィリアムズはこの映画では本当によく喋ります。楽しそうに喋りまくります。そして、いつもニコニコしている。
ロビン・ウィリアムズの出ている映画は、ストーリー的には納得のいかないこともあるのですが、でもその表情を見ていると、なんとなく許せる気がしてきます。
戦争映画に片足を突っ込んでいるせいでちょっと難があると思いましたが、その点を除けば、なかなか楽しく見ることができました。