2006年の読書のまとめです。
去年は合計91冊でした。また100冊いきませんでした。毎年100冊目指しているのですが、今年も残念ながら達しませんでした。ガックリ。
以下、2006年に読んだ主なジャンルです。
● 文学〜芸能
「定家(和歌)→俳句→日本文学→伝統芸能」の流れで読み進めました。
● ミステリ
ミステリの良作を消化。どれも面白かったです。
★の数が少ない作品が多々あるのは、全部面白くて差を付けられないので、相対的に★の多い作品、少ない作品に分けたせいです。
● 絵コンテ
「ラピュタ」と「ナウシカ」の絵コンテをDVDとともに購入。やはり研究のためには持っておきたいですので。
DVDは、「カリオストロの城」も購入しました。
● 警察
ミステリを読みこなすためにも、警察関係の知識を入れておきたいので多数購入しました。
● ジャズ
ジャズに関する本もいくつか購入。個人的に、短期的なジャズブームが来ていたので。
● ジャレド・ダイアモンド
一昨年に読んだ「銃・病原菌・鉄」がよかったので、邦訳されている本を片っ端から読みました。
● 美術
美術業界について少し研究。何冊か買って来て読みました。
というわけで、各月ごとに寸評を書いていきたいと思います。
以下、本の★の評価は下記基準に従います。
★☆☆☆☆ 面白くなかった
★★☆☆☆ 普通
★★★☆☆ そこそこ面白かった
★★★★☆ 面白かった
★★★★★ 極めて面白かった
● 2006年01月(5冊/計5冊)
2006.01.12
■ 徹底図解 宇宙のしくみ—太陽系の星々から137億年彼方の宇宙の始まりまで(新星出版社編集部)(★★★☆☆)
久しぶりに宇宙系の知識を最新の物に書き換えておこうと思ったので購入して読みました。
分かりやすくまとまっており、よかったです。
2006.01.17
■ テロリストのパラソル(藤原 伊織)(★★☆☆☆)
ハードボイルド小説。テンポよくさくさく読めます。内容は全共闘世代だなと思いました。
個人的には、小説中出て来た電気箱の話が興味深かったです。
2006.01.22
■ 魍魎の匣—文庫版(京極 夏彦)(
★★★★★)
小説の内容云々よりも、そのイメージ喚起力の強さに引かれました。
前の作品同様、相変わらず言葉を繰った前振りの執拗さは、辛抱強いなと思いました。
いろいろと会話のネタに使える部分も多く、本読み内での会話のためにも、読んでおく作品だなと思いました。
2006.01.25
■ 女たちのジハード(篠田 節子)(
★★★★☆)
タイトルと紹介文で敬遠していたのですが、読んでみると非常に面白かったです。
OLたちがそれぞれ、人生の次のステップに進むオムニバス形式の連作なのですが、一つ一つの話が男性の目から見ても面白いものになっていました。
競売物件でのヤクザとの対決や、アメリカでのパイロット免許の取得、田舎での新規商売の立ち上げの話など、「OLの話」と侮るとびっくりするような話が並んでいます。
2006.01.30
■ 定家明月記私抄(堀田 善衛)(
★★★★★)
ここ数年、ずっと読みたかった藤原定家の「明月記」。その本を、芥川賞作家の堀田善衛氏が鋭い洞察で年代順に解説した本。
平安から鎌倉に移る激動の時代。下級貴族であり和歌の天才でもある定家が、人間としての苦悩のなか、創作にそして猟官運動に没頭し、逞しくもしたたかに生きる姿が描かれています。
また、文化や文学に関する考察も非常に深いものがあります。
知的興奮を味わいたい方にはおすすめできる一冊です。