2006年の読書のまとめ、その2です。
● 2006年02月(6冊/計11冊)
2006.02.08
■ 定家明月記私抄 続篇(堀田 善衛)(
★★★★★)
定家の前半生を描いた「定家明月記私抄」の続編。後半生を描いています。
公家から武家の世界に変わるなか、自らの“家”を確立していく定家の人生が描かれます。こちらも通して読むことをおすすめしたいです。
2006.02.10
■ 妖怪馬鹿—化け物を語り尽せり京の夜(京極 夏彦、多田 克巳、村上 健司)(
★★★★☆)
結論から言うと「水木しげるは妖怪だ」です。
京極夏彦を筆頭として、妖怪にはまった駄目人間(ほめ言葉)の生態を赤裸々に告白しています。
本のなかに、京極夏彦の模写マンガが多数載っているのですが、非常に上手いので驚きました。さすがです。
2006.02.12
■ 貴婦人Aの蘇生(小川 洋子)(★★★☆☆)
「博士の愛した数式」の作者の本。こちらはまだ未見ですが、「貴婦人Aの蘇生」は、温かい空気をまとったよい小説でした。
ぎすぎすした生活に疲れている人にはよい本だと思います。
2006.02.13
■ プレゼンテーションの極意(川崎 和男)(★★☆☆☆)
17年間グッドデザイン賞の審査を続けたデザイナー川崎和男氏による本。
成功している人たちは、やはり自分を積極的に売ることを実践しているなと思いました。
2006.02.13
■ ロートレック荘事件 新潮文庫(筒井 康隆)(★★☆☆☆)
きれいにまとまっているなというのには感心しましたが、それ以上の感動は得られませんでした。
特殊な本なので、どうも、上手く読みこなせなかったようです。
2006.02.15
■ 容疑者Xの献身(東野 圭吾)(
★★★★★)
少し軽い感じもしましたが、非常によいできの本だと思いました。
ミステリーとしても、あっと驚くことができました。