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2007年02月13日 10:25:28
OK牧場の決斗
 映画「OK牧場の決斗」のDVDを十二月下旬に見ました。

 ワイアット・アープとドク・ホリデーの、男の友情物語です。

 1956年の作品で、ワイアット・アープはバート・ランカスター、ドク・ホリデーはカーク・ダグラスが演じています。

 以前、ケヴィン・コスナーの「ワイアット・アープ」を見たのですが、だいぶ方向性が違いますね。

 主な違いは、三点です。

・本作では、ワイアット・アープが理想的なヒーローとして描かれている。

(「ワイアット・アープ」では苦悩の主人公として描かれている)

・本作では、ドク・ホリデーの男の生き様がクローズアップされている。

(「ワイアット・アープ」では、結核持ちの怖そうなギャンブラー)

・本作は、ワイアット・アープとドク・ホリデーの友情物語になっている。

(「ワイアット・アープ」では、ワイアット・アープの人生に焦点を当て、青年時代から描いている)

 古い映画でしたが、ドク・ホリデーのダンディーさが格好よかったです。



 ちなみに、「決斗」は、英語では「Gun Fight」でした。

 原題ではどう書かれているのか気になっていましたので。



 以下、粗筋です。(ネタバレあり。終盤ぐらいまで書いています)

 ドク・ホリデーは、歯医者から身を持ち崩したギャンブラー。彼は肺に病を抱えており、恋人とともに町を点々としていた。

 ドクはまたもう一つの顔を持つ。それは、凄腕のガンマンとしてのものだ。彼は振りかかる火の粉は払う主義で、そのため多くの恨みを買っていた。

 ある日、ドクの滞在している町に有名な保安官であるワイアット・アープがやってくる。そして、裏情報に通じたドクから悪党の情報を得ようとする。だがドクはその頼みを断わる。

 ドクはその町で、以前殺した男の兄弟に決闘を挑まれる。彼は撃退するが、そのせいで町の住人からリンチを受けそうになる。

 殺しを望まないワイアット・アープは、ドクを恋人とともに逃がす。

 そのことで恩を受けたと思ったドクは、ワイアットのいる町に移り住み、恩を返す機会を窺う。

 そしてドクはワイアットの命を救う。

「これで借りは返したぜ」

 ドクはそう言うが、町を離れることはなかった。二人のあいだには、いつしか奇妙な友情が芽生えていたからだ。

 そしてしばらく経ち、ワイアットは保安官を辞める決意をする。恋人と結婚して西に移住するためだ。だが、同じく保安官をしているワイアットの兄弟が助けを求めてきた。

 兄弟の住む町に、かつてワイアットが追っていた凶悪な悪党がやって来るという。

 ワイアットは恋人と決別して、兄弟のために駆け付ける。そしてその横にはドクの姿があった。

 ワイアットと兄弟、そしてドク。彼らと敵の緊張は次第に高まっていく。そしてワイアットの兄弟の一人が殺されたとき、彼らはOK牧場での決闘に赴くのであった……。



 ドクの友情に生きる男の生き様が格好よかったです。

 あと、台詞がいちいち格好いいです。

 女を捨てて兄弟のために生きるワイアット・アープ。

 女を捨ててまで友情を取るドク・ホリデー。

 二人の“漢”が熱かったです。
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