映画「オペラ座の怪人」のDVDを一月下旬に見ました。
2004年の作品です。「エビータ」がよかったので、同じ作曲家繋がりで借りてきました。
「見ました」と書きましたが、正確に言うと、DVDを三枚借りて、結局きちんと見られませんでした。
最初の一枚目は「DVDに傷が付いているせいだろう」と思い、TSUTAYAに行って交換してもらいました。
そうやって見た二枚目も途中で止まったので、「おいおい、TSUTAYAめ」と思いながらさらに交換してもらいました。
その際、TSUTAYAに並んでいる「オペラ座の怪人」の中で、最も傷が少ないDVDを選んでもらい(「オペラ座の怪人」だけで10枚ぐらいあった)、さらに研磨まで掛けてもらい、レンズクリーナーまで付けてもらいました。
その三枚目を借りる時にTSUTAYAの店員がこう言いました。
「この作品は、これまでもDVDデッキの相性で見られなかった方が何人かいました」
え、相性で見られないDVD? 何それ?
それで、結局やっぱり途中で止まりました。チャプターが全部で32あるのですが、そのうち19〜23のチャプターが完全に読み取り不能。それ以外も音飛びなどあり。
ちなみに、最初のDVDの時はチャプター6以降が読み取り不能でした。
私だけがきちんと見られないというわけではなく、同じ店舗で見られない人が数人いる。
それに加えて、私の周囲でも「別店舗で借りてパソコンで見たが、DVD再生ソフトによっては見られなかった」という人がいました。
どうも、焼きが甘いのかデータにエラーが混じっているのか、見られる環境と見られない環境があるようです。
うーん。
(ちなみにうちは初代PS2です)
TSUTAYAからは「迷惑をお掛けしまして申し訳ございませんでした」ということで、1000円分の割引券をもらいました。
クレーム対応しっかりしているなTSUTAYAと思いました。
さて、今回の観賞ですが、「肝心の中盤が全滅」そして「見られたところも音飛びが酷いところがいくつかあった」のでまともな感想は書けません。
感想としては、「まったりしているかな」と思いました。
まあ、ゴージャスで音楽もよいのですが、基本的に同じ曲の繰り返しで、アレンジの方向性も同じなので、ちょっと間延びします。
「エビータ」の時のように、クラシックやロックといったように、曲の方向性自体が変わるわけではありません。
そのためどうしても同じような曲調の繰り返しになってしまいます。まあ、背景設定上仕方がないのかもしれませんが。
本作はあくまでも、「ミュージカル」を「映画」として見られるようにしたものであって、映画として楽しむものではないなと思いました。
とはいえ、それなりに楽しめました。それは、派手な美術に負うところが大きいなと思いました。
“ミュージカル”としては音楽や歌なのでしょうが、“映画”はそれだけでは間が持ちませんので。
以下、粗筋です。(多分こんな話です。見られなかった部分もありますので)
あるオペラ座。
そこの劇団員の少女は、主役が怒って役を降りたことで、その代役を務めることになる。
彼女は素晴らしい歌を歌い、その公演を支援していた伯爵の目に止まる。二人は幼馴染だった。そして伯爵は少女に恋心を抱く。
しかし公演の終わった後、少女は姿を消す。
オペラ座の怪人に連れ去られたからだ。彼こそは少女に歌を教えた人だった。彼は醜い顔を仮面で隠し、地下に住んでいた。
オペラ座の怪人は、様々な工作をして、少女をオペラの主役にするようにと圧力を掛ける。
そして彼は少女を我が物にしようとする。
怪人と伯爵。少女を愛する二人の争いは激しさを増し、とうとうオペラ座を舞台にした死闘に変わる……。
まあ、ミュージカルなので、粗筋は特に重要でなく、歌や音楽を聞くことが大切だったりします。
それがきちんと聞けなかったのは残念です。
DVDの製造元はstylejamというところでした。この名前を覚えておき、次に同じようなことがあったら要注意会社として認識しようと思います。
まあ、レンタル版のみの問題で、商品版では問題がないのかもしれませんが。Amazonのレビューでは、そういった感想は一つもありませんので。
それにしても、きちんと見られないのは困るなと思いました。